こんな僕の紙面に対する提案に共感していただけるなら、どうぞ、「一日編集局長」として採用していただけないでしょうか。今週の写真欄には、僕の提案する紙面の試作を掲載しましたので、ぜひ参考までに御考察いただければと思います。
そんな訳で今週は新聞紙面の提案で紙数が尽きてしまいましたが、まあ、アーティストの寝言と聞いて下さい。常にアーティストの寝言を本気で実現させるのが、アーティストの使命と考えているのです。
週刊誌に関しては、面白い編集アイデアが浮かべば、この欄で提案させていただきますが、世の中には真面目人間が多過ぎるので僕の提案はきっと不真面目ということで不採用に終わることでしょう。
横尾忠則(よこお・ただのり)/1936年、兵庫県西脇市生まれ。ニューヨーク近代美術館をはじめ国内外の美術館で個展開催。小説『ぶるうらんど』で泉鏡花文学賞。2011年度朝日賞。15年世界文化賞。20年東京都名誉都民顕彰
※週刊朝日 2022年10月28日号