ハロウィンの季節がやってきました。仮装をして街を歩いたり、ハロウィンにちなんだ季節限定スイーツが出たり、諸外国でおこなわれているものと少し異なる点がありつつも、日本独自の楽しみ方が少しずつ浸透してきています。特に子どものいる家庭では、カボチャを使った料理やちょっと不気味なスイーツを作るなど、食べ物に絡めて楽しむことが多いようです。
そうした料理を作るなら、書籍『ハロウィーンの料理帳:魔女と吸血鬼のちょっと不気味な30のレシピ』を参考にしてみてはいかがでしょうか。同書では表紙で紹介されている「カボチャのお化けのパイ」や「魔女のほうき」のようなかわいいものから、「ライチの目玉の水薬漬け」や「脳みそのムース」のようなリアルすぎてグロテスクなものまで、ハロウィンにピッタリのレシピが30種紹介されています。各レシピは食前酒のおつまみ、前菜とメインディッシュ、おやつ、デザートに分けられており、片手でパクっと食べられるものが多く、プチパーティーにもよさそうです。
料理の難易度もさまざまで、簡単レシピでもインパクト大の料理を作れるのがうれしいポイントです。料理好きの人なら、「すべて自分の手で作りたい人のために」の項目で「自家製パン生地」や「自家製マヨネーズヴィネガー」などのレシピが公開されているので、挑戦してみてください。
こうしたハロウィンと食を絡めて楽しむ流れは、大企業も注目しています。たとえば、ワタミ株式会社です。同社が手がける食事宅配サービス「PAKU MOGU(パクモグ)」は、家事や育児で忙しい家庭の負担を軽減すべく、その日の夕食の食材をカット済み・下ごしらえ済みで届けてくれます。内容は、子どもたちが「おいしい!」と完食してくれることを目指したミールキット。子どもたちの食に対するニーズを調査し、モニターの子どもたちが試食したうえで80%以上の「おいしい!」のお墨付きが出た献立を中心にしています。
同社がハロウィンの定番食材「カボチャ」をテーマにリサーチしたところ、子どもたちの68.5%、親の92.8%が「カボチャが好き」と回答しました。なかでも「かぼちゃのコロッケ」(78.5%)は人気が高く、次いで「かぼちゃのスープ」(70.1%)、「かぼちゃの煮物」(69.3%)、「かぼちゃの天ぷら」(68.2%)がランクインしました。
こうした調査を生かしつつ、ハロウィンを楽しめる特別献立として考案されたのが、「主菜:やさしい甘さのかぼちゃクリームパスタ」と「副菜:ハロウィンおばけのコールスローサラダ」(モニター子どもたちによるおすみつき度:80%)です。
メニュー考案者・芦野恵理子さんは以下のようにコメントしています。
「『かぼちゃの甘み』が子どもたちに人気ということが分かったので、その甘みを楽しんでもらえる、見た目にもかわいいハロウィン献立を開発しました(中略)野菜は細かくみじん切りにして、子どもたちでも食べやすくしています。仕上げに"かぼちゃおばけ"の『かまぼこ』を飾り、見た目にも工夫することで、子どもたちの『食べてみよう!』という気持ちを引き出せるようにしています」
同調査では、63%の親が「時節のイベントを苦手食材克服の機会にしたい」と考えていることもわかっています。ハロウィンは他のイベントにはない、ちょっと怖いけどワクワクするという特別感があるため、苦手食材克服にはちょうどいい機会かもしれません。
料理好きの人なら『ハロウィーンの料理帳:魔女と吸血鬼のちょっと不気味な30のレシピ』を参考に作るのも楽しいですし、仕事などで忙しい人なら「PAKU MOGU」を活用して手軽にハロウィンを取り入れるのもよさそうです。ハロウィンの過ごし方がまだ決まっていない人は、選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
[文・春夏冬つかさ]