W杯はスタメンに出る11人だけで戦うわけではない。02年の日韓W杯ではフィリップ・トルシエ監督が、司令塔の中村俊輔(当時横浜F・マリノス)を本大会のメンバーから外し、ベテランの中山雅史(当時ジュビロ磐田)、秋田豊(当時鹿島)を選出したことが驚きを呼んだ。ベテラン2人が縁の下の力持ちとなり、チームの大きな支えに。同大会で日本代表はW杯史上初のベスト16に進出した。

 W杯はベンチメンバーを含めた26人で戦う。格上のドイツ、スペインに対してメンバーの1人でも違う方向を向いていたら勝てない。長谷部を招集すれば「サプライズ選出」になるが、スポーツ紙記者は違った見方をする。

 「長谷部は4年前に代表引退を発表し、森保ジャパンにも一度も選出されていない。彼の性格を考えた時、このタイミングで呼ばれると躊躇すると思う。もちろん、W杯、ブンテスリーガで積み重ねた経験は大きな財産です。選手登録ではなく、アドバイザーやバックアップメンバーで帯同して日本代表をサポートするのが現実的ではないでしょうか」

 一昔前と違い、現在の日本代表は海外でプレーする選手が多い。だが、本田が指摘するように長谷部は唯一無二の存在だ。森保監督は、どのような決断を下すだろうか。(梅宮昌宗)

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