BTS、アジア系ヘイトクライムついて話し合うためホワイトハウスへの訪問が決定
BTS、アジア系ヘイトクライムついて話し合うためホワイトハウスへの訪問が決定

 来週、BTSがアジア系アメリカ人・ハワイ原住民・太平洋諸島民(AANHPI)の文化遺産継承月間を祝うためにホワイトハウスを訪れ、ジョー・バイデン大統領と米国における反アジア系ヘイトクライム、差別の増加について話し合うことが発表された。ホワイトハウスが米ビルボードと共有したリリースによると、BTSのメンバーは現地時間2022年5月31日にホワイトハウスを訪問し、アジア人の多様な存在や、同大統領が取り組んでいるアジア系の人々に対する憎悪犯罪を防止することについて話す予定だ。

 訪問を発表する声明で、「バイデン大統領は以前、急増する反アジア系ヘイトクライムへの対策義務を語り、2021年5月に新型コロナウイルス・アジア系ヘイトクライム法に署名しました。これにより、ヘイトクライムを特定、調査、報告するためのリソースを法執行機関に提供し、アジア系アメリカ人(AA)とハワイ原住民・太平洋諸島民(NHPI)のコミュニティがヘイトクライムに関する情報にアクセスしやすくなります」と説明した。Center for the Study of Hate and Extremismの最近の報告書によると、2021年の反アジア系ヘイトクライムの割合は3倍以上(339%)となり、米ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスでは2020年に記録した過去最高の件数を上回った。

 「また、バイデン大統領とBTSは、多様性を包括することの重要性、そして世界中に希望とポジティブなメッセージを広める若いアンバサダーとしてのBTSのプラットフォームについて話し合う予定です」と声明を続けた。BTSのホワイトハウス訪問は、バイデン大統領が大統領就任後、韓国の首都ソウルでの3日間の会合を含む初のアジア訪問から帰国した1週間後に行われることとなる。

 2021年3月16日に米アトランタ郊外でアジア系マッサージ店3店舗でアジア系女性6人を含む8人が殺害された銃乱射事件に続き、米国での反アジア系ヘイトクライムが相次ぐ中、BTSは昨年彼らが差別を受けた経験について声明を発表した。当時、彼らは「アジア人として差別を受けた瞬間を思い出す」と綴り、「理由もなく暴言を吐かれたり、容姿を嘲笑されたりしました。アジア人なのになぜ英語を話すのか質問された」と明かしていた。