
「急いだんだろうけど、雑ですよね。安倍さんが可哀想」
待ち時間に頭を抱えたというのは、関西から参列した男性。新幹線で上京し、午前11時過ぎにバスで会場入りした。
「国葬開始まで約3時間も待ったうえ、献花までも長かった。疲れたよ」
だが、その間に他の参列者と名刺交換などができたのはよかったと振り返る。

国葬中には、政府が制作した、安倍元首相の足跡や功績を紹介する映像が流された。強調された「功績」の一つが「女性活躍の推進」だ。だが、国葬会場を見渡すと、参列者のほとんどが男性だった。流れる映像と目の前の現実にズレを感じた。(編集部・福井しほ)
※AERA 2022年10月10-17日合併号

