続いて始まったのは、メンバー一人ひとりがソロで歌い繋いでいく「個性爆発メドレー」。トップバッターの正門はギターを手に、「DAYBREAK」(男闘呼組)を熱唱。20秒間のイントロは、ギターサウンドが激しく主張する最大の見せ場。スクリーン上に、“自称ジャニーズNo.1ギタリスト”の鮮やかなピックさばきが大写しになる。他メンバーは休むことなく、全力でバックダンサーを務める。
次は末澤の「おおきくな~れ☆ボク!!」(知念侑李)。ピンクのポンポンがついた、真っ白なモコモコ衣装の末澤が現れた瞬間、その愛らしさに観客の頬は一気に緩む。「みんなを見下ろしたい」と歌えばメンバーはみんなしゃがみ、身長が高いツートップの小島と佐野はおんぶや肩車をしてくれる。Aぇ! groupの姫、すっかりご満悦な様子だ。
福本の「仮面舞踏会」(少年隊)では、突然シルエットクイズ2問が出題される。それぞれ「パイナップル」「舞茸」と答える福本だが、正解はどちらも、攻めた髪型にされたリチャード。怒るリチャードに目もくれず、「間違えても気にしない、それが大晴♪」。そしてお決まりの、「ワイパー!」。
佐野の「オレンジ」(SMAP)の演出は、過去に出演したバラエティ番組「生放送で満点出せるか100点カラオケ音楽祭」のオマージュ。スクリーン上の音程バーや、当日の衣装、見守る末澤・福本・正門のお祈りポーズまで、細かすぎる再現ぶりが笑いを誘う。無事100点が出てみなで抱きあうと、佐野は「この100万円でミュージックビデオを作ります!」。
同じくリチャードの「宙船」(TOKIO)も、ネタ演出。スタッフが青い布を揺らす手作り感あふれる海で、必死でオールを漕ぐリチャード。その後船はあっけなく沈没するが、今度は台車に乗り、両手で水を掻きながら花道を爆走する。こぶしの聞いた力強い歌声を響かせ、前へ、前へ、進む。
極めつけは、小島の「愛・革命」(滝沢秀明)。「悲しい夢もsexyも捨てないで そっと青春のsexyにつめて 時々それを開くと sexyな想い出がよみがえるsexy……」。あらゆる言葉をsexyで上書きした、小島らしい替え歌。高貴なビジュアルとテノールの美声が一層シュールさを引き立てる。
完全にお笑いモードのスイッチが入ったところで、コント「Aぇ家族物語」に突入。本場・関西の実力を見せつけた20分間の様子は、こちらで詳細にレポートしている。