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7月3日頃にかけて、九州から東北南部を中心に最高気温は35℃以上の猛暑日になることがあるでしょう。南の海上では、今後、熱帯低気圧や台風が発生しやすくなる見込みです。

猛暑 7月3日頃まで続く

東京都心で、きのう28日まで4日連続で最高気温が35℃以上の猛暑日になり、26日は36.2℃で、1875年の統計開始以来、6月の1位の値(2005年6月28日とタイ記録)になるなど、6月として記録的な暑さになっています。
猛暑になっている原因の一つは、九州から関東を中心に背の高い高気圧に覆われているためです。上空では、夏の天候に大きな影響を及ぼすチベット高気圧が大陸から本州付近に張り出しています。地上では、太平洋高気圧が本州付近に張り出しを強めています。九州から関東を中心に、特に関東付近では、背の高い高気圧に覆われています。背の高い高気圧に覆われると、地上付近で、空気が圧縮されて、気温が上がるのです。

高気圧の勢力は、7月1日頃をピークに、7月3日頃にかけて、九州から関東付近で強いでしょう。九州から関東、東北南部は、強い日差しが照り付ける日が続く見込みです。ただ、山沿いなどで局地的に雨雲や雷雲が発生することがあるでしょう。一方、東北北部や北海道は、30日にかけて、前線や暖かく湿った空気の影響で、雨が降り、局地的に大雨になる恐れがあります。土砂災害などに警戒・注意してください。7月1日から3日にかけても気圧の谷の影響で、雨が降ることがあるでしょう。

最高気温は、7月3日頃にかけて、九州から東北南部は30℃以上の日が続くばかりか、35℃を超えることもある見込みです。外出はできるだけ避け、室内でエアコンを使用するなど、涼しくしてお過ごしください。夜の気温も25℃を下回らないことがあるでしょう。夜でも、寝る前にコップ一杯の水を飲むなど、熱中症対策が必要です。

南の海上 熱帯低気圧や台風が発生しやすい状態に

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29日の雲の様子をみると、南シナ海に熱帯低気圧の発達した雲がみられます。この海域は、対流活動が活発な周期になっています。ちなみに、この海域で対流活動が活発であることは、太平洋高気圧を強めている一つの原因でもあります。アメリカ海洋大気庁の資料では、この海域で、熱帯低気圧は発達する可能性が高くなっています。これとは別に、フィリピンの東に発達した雲の塊があります。さらに、マリアナ諸島近海や小笠原諸島近海には発達した雲が点在しています。マリアナ諸島近海や小笠原諸島近海の上空には、偏西風から取り残された寒気があります。夏、南の海上では、上空の寒気がきっかけとなって熱帯低気圧や台風が発生することがあります。
今後、2週間程度、フィリピン付近からマリアナ諸島近海にかけて、対流活動が活発な周期に入るでしょう。南の海上で、熱帯低気圧や台風が発生しやすい状態になる見込みです。

7月4日頃から高気圧やや勢力を弱める予想 熱帯低気圧や台風が北上

7月4日頃から、太平洋高気圧は、本州付近で勢力をやや弱めるでしょう。チベット高気圧も日本付近への張り出しを弱める見込みです。
南の海上で、今後、熱帯低気圧や台風が発生すると、北上するでしょう。熱帯低気圧や台風として、日本に近づいてくるかは、まだわかりませんが、熱帯からの暖かく湿った空気が、九州から本州に流れ込む見込みです。高気圧が弱まるのが早ければ7月2日頃には流れ込み始めるでしょう。九州から東北付近は、雨雲や雷雲がさらに発生しやすくなる見込みです。

来週はオホーツク海高気圧が勢力を強める可能性も

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今後、オホーツク海高気圧が出現し、来週は、勢力を強める可能性があります。この場合は、オホーツク海高気圧の周辺を回って、北東から冷たい空気が流れ込み、太平洋高気圧の周辺を回って流れ込む暖かい空気との堺となる北海道や東北付近に前線が延びるでしょう。来週中頃から再来週はじめにかけてを中心に、北海道から東北は雨が降り、関東や東海付近でも、曇りや雨のすっきりしない空模様になる可能性があります。近畿から九州付近では、強い日差しが照り付けても、暖かく湿った空気の影響で、雨雲や雷雲が発生しやすい状態が続くでしょう。太平洋高気圧やオホーツク海高気圧の勢力の程度によっては、前線は南へ下がる可能性も出てきました。この場合は、近畿から九州付近も局地的な雨ではなく、広い範囲で雨が降るでしょう。

さらに、場合によっては、来週後半に、熱帯低気圧や台風が持ち込む暖かく湿った空気が、北陸や東北付近に日本海方面から流れ込むことも考えられます。北陸や東北付近では、雨脚が強まり、降水量が多くなるなど、熱帯低気圧や台風による何らかの影響が出る可能性もあります。

7月4日頃から極端な暑さおさまる

7月4日頃から再来週はじめにかけて、最高気温は、九州から東北で30℃くらいまで上がることがありますが、極端な暑さはおさまるでしょう。ただ、大陸にある暖かい空気が、北海道付近を中心に流れ込む見込みです。北海道は最高気温は25℃に届かない日もありますが、この予想より、高くなることもあるでしょう。