レンタル着物に着替えて家族で浅草観光へ繰り出す、という楽しみ方も可能。
テラス席はスカイツリーがきれいに見える特等席です。戸田さんのお知り合いのご家族も楽しそう。
子供が喜ぶ駄菓子などの屋台も。大人もつい童心に返っちゃう!?
子供が楽しめるアイテムが横町にはたくさん。
キッズスペースにはスーパーボールすくいが。お祭り気分になれます。
こちら、焼き鳥店「ユラユラ」のお料理。店内で焼き上げられる焼き鳥や揚げたての唐揚げ&ポテト、締めのとり煮込みそばまで、幅広い年代の人が楽しめるメニューが揃います。
思わずSNSにアップしたくなるような、フォトジェニックな場所もたくさん! 記念写真を撮り歩く楽しさも。
みんなの横丁〈家族編〉
ビルの中でお祭りが!?
浅草横町は“親子で楽しめる”横丁
東京にはいろいろな横丁が存在しますが、横丁というと「大人が夜に楽しむ場所」というイメージが強いのでは?
実は、「親子で訪れても楽しめる」……、そんな横丁が浅草に存在するのです。
2022年にオープンした浅草横町は、子供が遊べるキッズスペースや、縁日を模した空間がありと、親子で楽しめる仕掛けがたくさん。近年は「横丁」の文字が当てられていますが、元々は「横町」が語源。浅草横町のネーミングにはそんなこだわりも。
この浅草横町の運営を手掛ける株式会社Hi-STAND代表・戸田博章氏に、現在子育てに奮闘中のモデル・田中美保さんを案内していただきつつ、施設についてお聞きしました。
戸田博章さん
(写真右)
株式会社 Hi-STAND
代表
戸田氏はバーテンダーから転じて株式会社スパイスワークスホールディングス(SWHD)の前身に入社して、店舗運営からブランドマネージャーを歴任。2012年に個人事業主として独立、2014年に現在の会社を立ち上げ、SWHDのグループ会社24社で構成される「ファミリーのれん会」の一員として活躍している。同社では現在、飲食店19店舗、180人の従業員を率いている。
田中美保さん
(写真左)
モデル
小学生のときにスカウトされデビュー、以降『Seventeen』『non-no』『MORE』『LEE』などのファッション誌でレギュラーモデルを務め、現在に至るまで多くの雑誌の表紙を飾る。TV・ラジオ・CM出演、ファッションブランドとのコラボなどでも幅広く活躍中。プライベートでは、2012年、元プロサッカー選手の稲本潤一氏と結婚、2児の母。
コロナ禍からの紆余曲折を経て
“家族連れ”ターゲットへ
日本有数の観光地であり、多くの訪日観光客で賑わう街・浅草。そんな場所にオープンした「浅草横町」は、寿司、焼き鳥、もんじゃ焼き、さらには鰻串の専門店など、全7店舗の飲食店が揃う場所です。お祭りのような賑やかな店内は、足を踏み入れただけで気分が沸き立ってくるよう! 実はこの浅草横町、現在の形になるまでには試行錯誤の数々を繰り返したと戸田さんは語ります。
「僕はこれまでいろいろな飲食施設を手掛けてきたんですが、そもそもビルの4階にこういう飲食店街を作ること自体がセオリーからは外れていて、とても難しいことなんです。それでどうにか成功するには……と思案した末に考えたのが、“祭り”をテーマにすることでした」(戸田さん)
阿波踊りなど日本各地の祭りからサンバまで。賑やかな各地の“祭り”をこの場に集めることで「ビルの中と外の街の一体化」を目指せるのではないか。そういったコンセプトでスタートしたものの、企画が立ち上がったときはまだまだ新型コロナウイルス感染症の流行下。先が見えない中での開業準備でしたが、なかなか遠方に行けない状況下での開業となったため、「東京にいながら旅をした気分になれる」という浅草横町は大きな注目を集め、結果的には毎日たくさんのお客様で賑わうようになりました。
しかしオープンして1年、新型コロナウイルス感染症の流行が収束し、今度は反動のように多くの人たちが実際の旅行に行くようになり客足が遠のきます。またその頃、インバウンドの海外旅行客も復活の兆しを見せてきました。そこで戸田さんは、新たに「家族連れ」をターゲットにすることを思いつきます。
「それがちょうど2023年くらいでしょうか。見ていると、海外の方も日本の方も、家族連れがとても多いことに気づいたんです。特に海外の方からすると、日本は小さな子供がいても安心して渡航できる国というイメージらしく、インバウンドのお客様は家族で来られる方がとても多い。だったら、小さな子供がいても楽しめる場所にしたらもっと多くの人に足を運んでもらえるのでは、そう思ったんです」(戸田さん)
すべてを一度に改装することは無理なので、できることから始めていったといいます。まずは子連れでも座りやすいよう席の間隔を広くし、ベビーカーでも入店しやすいような動線に。キッズスペースの設置や子供が楽しめるイベントを開催、着物レンタルショップにはお子様用の着物も備えて七五三需要にも対応するなど、「親子で楽しめる横丁」がここに誕生しました。
横丁で“ママ会”!
思わぬ使われ方も
今回、初めて浅草横町に足を運んだ田中美保さん。現在、5歳と3歳の2人の男の子を子育て中とあり「すごくいいですね!」を連発していました。
「以前はお酒も外食も大好きでしたけど、子供が生まれてからは『子供を連れて横丁で飲む』なんて夢のまた夢だと思ってました(笑)。こんな、子供を連れてこられる横丁があったんですね! ここだったら、気分転換にママもちょっと一杯……とかチャレンジできそうです」(田中さん)
外食先を子供優先で考える同世代の友人が増えてきた、と話す田中さん。どうしても行ける場所が限られてしまうそうです。
「うちは男の子2人なので『騒いで迷惑をかけたらどうしよう』と、そればっかり考えてしまい、外食自体を諦めることが多いんです。でも家族でお店で食べることの良さは、作りたて、焼き立てのものを食べられることですよね。私、焼き鳥が大好きなんですよ。だから子供たちと一緒に食べに来たいと思うし、焼きたての焼き鳥を食べたら、『食』への興味がもっと深まってくれるんじゃないかな、と思うんです」(田中さん)
実は現在、浅草横町では戸田さんも想定しなかったような使われ方がよく見られるそう。それは「ママ会」。
「お子さん連れだったり、ママだけだったり。人数が多くても入りやすい店が多いこともあり、平日の昼間にはよくご利用いただいています」(戸田さん)
「確かに! 色んなジャンルのお店がありますし、子供も連れて来やすいし、すごく楽しめそうですね。午後帯に大人数で入れるお店ってなかなかないので、使いやすそう」(田中さん)
「ママ会には、スカイツリーが一望できるテラス席もおすすめですよ。テラス席ではどの店舗の料理も注文できるので、お子さんの好きなものと大人の好きなものを自由に楽しむことができます」(戸田さん)
「えー、すごく良いじゃないですか! テラス席だと開放感もありますしね。『浅草横町』、家の近くに欲しいです(笑)」(田中さん)
どんな人でも受け入れ、楽しめる
“お祭りのような横丁”がここに
初めて訪れた浅草横町を存分に楽しんだ田中さん、施設が「子連れで来てください」というサインを出してくれるのが何よりも嬉しい、と語っていました。
「どうしても、子連れでの外出は肩身が狭く感じる事が多いものなんです。でもこうやってキッズスペースがあったり、子供と一緒に楽しめることが前提の施設というのがわかりやすいと、安心して親子で食事に来ることができる。こういう場所があると、子育てが少し楽になる気がします」(田中さん)
大人も、子供も、地元の人も、観光客も。いろいろな人がこの場所を訪れて、おいしいものを食べて、飲んで、遊んで、心の底から楽しむ。そんな“お祭り”本来の光景が、この横丁には広がっています。こうした大人だけでなく、ファミリーでも気兼ねなく楽しめる場所が東京にはいっぱい! 家族みんなで、東京の横丁に出かけてみませんか?
浅草横町
2022年に、日本のハレ文化を体験しながら食事を楽しめるエンタメ酒場7店舗を集めた施設としてオープン。2023年からは子供が楽しめる設備も増やし、家族連れでも楽しめる“横町”に。
- 所在地東京都台東区浅草2-6-7 楽天地ビル 4F
Google Maps - 営業時間12:00〜23:00
- 電話番号03-5839-2970
- HPhttps://asakusayokocho.com/
・未成年者の飲酒は法律で禁じられています。お酒は20歳になってから。
・妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
・飲酒運転は法律で禁止されています。
・飲みすぎに注意、お酒は適量を。