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東北北部では、きょう11日も雨脚の強まっている所があります。降り続く大雨により、青森県を中心に地盤が緩んでおり、土砂災害に厳重な警戒が必要です。

8月雨量の2倍超の大雨も

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前線が停滞し、東北北部では9日頃から断続的に雨脚が強まっています。
きょう11日午前5時までの48時間雨量は、青森県深浦町で351.5ミリ。平年の8月のひと月分(174.9ミリ)の2倍を上回る大雨となっています。また、同じく青森県の、八峰町で249.5ミリ、鯵ヶ沢町で221.5ミリと、観測史上1位の値を更新している所があります。
午前6時頃から午前9時頃にかけて、青森県では雨の降り方が少し落ち着いていますが、それでも雨の続いている所が多く、秋田県では南部を中心に雨脚が強まっています。

土砂災害の危険度高い

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これまでの大雨により、東北北部では青森県と秋田県を中心に地盤が緩んでいます。広い範囲で土砂災害に注意が必要で、所々警戒が必要な状況となっています。

東北北部では、きょう11日から12日にかけても断続的に活発な雨雲がかかり、さらに雨の量が多くなるでしょう。その先、一週間ほど前線がほとんど停滞。14日頃には前線の活動が一時的に弱まる見込みですが、15日頃から再び活発になることが予想されています。
今後も、最新の気象情報、避難に関する情報、周囲の状況に留意しつつ、慎重な判断をなさってください。斜面から小石がパラパラと落ちてきたり、異常な音がしたり、といった「普段と違う」状況で不安を感じたら、指示を待たず、危険が差し迫る前に自主的に避難をすることも重要です。移動する際には、極力、一人ではなく複数で、長靴ではなくスニーカーなど動きやすい靴で、両手を空けた状態での行動を心がけてください。なお、避難所へ向かうことが却って危険な場合には、ご自宅内の崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守り、救助を待つという選択肢もあります。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。