木下優樹菜さん(撮影・倉田貴志)
木下優樹菜さん(撮影・倉田貴志)
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「『朴優樹菜説否定』の動画を出した後、かつて書き込みをしていた人たちから『ネットの情報だけで勘違いをしていて、本当にすみませんでした』というDMをたくさんいただいたんです。勇気を出して発信して、今は本当に良かったと思っています」 

 晴れやかな表情で現在の心境を語るのは、元タレントの木下優樹菜さん(34)だ。

 2020年に芸能界を引退。翌21年10月、自身のYouTubeチャンネルを開設した。日頃は自身の日常生活を紹介したり、ファンからの質問に答えたりといった内容が中心だが、6月、突如「『朴優樹菜』についてお話しします【ユキナの告白】」と題する動画が配信された。

 動画の中で木下さんは、ネット上で長年「木下優樹菜は在日韓国人」「本名は朴優樹菜」などという噂が流されてきたことに触れ、「(親族の)誰も(韓国の)血が入っていない」「先祖とかも福島の方」と否定。一方で、「韓国人じゃないって否定することが、韓国の方に超失礼じゃんっていうのがあったから、絶対否定したくなかった」と、これまで沈黙を貫いてきた理由を明かした。特定の有名人などの名前を挙げ、「在日韓国人」などと決めつける行為はこれまでもインターネット上で繰り返されてきたが、本人が公の場で噂を否定した例はほとんどない。自身の言葉で毅然と差別を否定する姿勢にも注目が集まり 、8月16日時点で再生回数は74万回を越えている。

 なぜ、このタイミングで動画をあげたのか。配信から約2か月が経った今、本人が口を開いた 。

 芸能界にいた時代の思いを、木下さんはこう振り返る。

「事務所に発言を止められていたわけではありません。元々ズバズバものを言うキャラクターでしたから、マネージャーからも『朴優樹菜の件については何も言わないんだね』なんて言われていましたよ。でもこのことに関しては、意地でも自分からは触れないと決めていました。動画でもお話したように、 噂を否定をするのは、在日の方々や韓国人の方々に失礼だと思っていたのが一番の理由です。

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涙の謝罪を「演技」と非難され