それ以来、日常のこと、自身の戦争体験についてつぶやくたびにフォロワー数が増えていった。
「ウォーキングや太極拳、マージャン、オシャレやお掃除も大好き。それにツイートしたり本を書いたり……私は好きなことばかりをしているわけですが、そのおかげで若い友達もたくさんでき、それがまた幸せを生む。でもそれができるのは健康だから。健康だからこそ幸福を感じられるんだと思っています。だって、どこか痛いところがあったら、晩酌だって楽しめない。健康なら医療費も少なくて済むから、お金だってあんまりかからないのよ。年金で十分」
大崎さんに、幸せのために重要と考えられる五つの要素とその重要度を5段階で評価してもらったのが、「幸福チャート」だ(以下同)。健康だから趣味を楽しめる、趣味を楽しむから友達もできる、趣味を通して体も心も健康になる。
年を重ねてなお新たな出会いや気づきを得ている大崎さんは、「幸せの好循環」を手に入れたようだ。
■TikTokでぎこちないダンスが大ウケ 「幸せ」お裾分けする岡山の「おじキュン!」
幸せを周囲にお裾分けする立場の人は、どんな幸福観を持っているのだろうか。そんな疑問がわき、いま若者に人気のSNS「TikTok」で流行のダンスを披露している、岡山県和気町の中高年グループ「おじキュン!」に話を聞いた。
メンバーはそれぞれ、カラーの腹巻き姿で話題の「きつねダンス」などを披露する。赤腹巻きのみのちゃん(67)、黄腹巻きのりょうちゃん(66)、青腹巻きのけんちゃん(52)、緑腹巻きのとーちゃん(52)の4人だ。
総再生数は1600万回、フォロワー数4万人超で、多くのメディアに取り上げられた。
そもそものきっかけは、少子高齢化がいや応なく進む和気町で、自分たちの手でどうにかして町おこしができないかという、とーちゃんの思いに賛同して4人が集まったこと。今年1月に「おじキュン!」を結成し、ぎこちないダンスを披露したところ大きな反響があった。