ゲッターズ飯田さん(写真部/戸嶋日菜乃)
ゲッターズ飯田さん(写真部/戸嶋日菜乃)

――ゲッターズ飯田さん自身もそういう考え方ですか。

 もちろん僕もそういう人たちをマネしています。何でもおもしろがるということでは、気質が芸人ということもあり、嫌なことは絶対話のネタになって、おもしろいに変わるから、何でも楽しもうって思えますし。

 先日も2000冊以上、本にサインをしたんです。普通だと拷問でしかないようなすごい本の山だったんですが、嫌とは思わなかったですね。あと、僕はずっと無償で占いをしているんですが、昔は色んな人から「飯田なんか絶対成功しない」って言われていたんですよ。「お金も取らずに占うなんて、経済の理論からはみ出てる」と。でも、いま、うまくいっていますしね。今も、頼まれたらいくらでもサイン本を作りますし、本屋さんもあちこちサインを書いたりごあいさつをしに行ったりしました。

――なるほど、他人とのかかわり方にもポイントがありそうです。成功する人に人間関係の作り方で共通点はありますか?

 まず、他人は全員自分の味方だと思った方がいいですね。

 たとえば、ライバル会社ができたとします。似たような会社ができたら、ほとんどの人はライバルと競おうとする。向こうの弱点とか、こっちの何が良いのかってぶつかろうとするんですけど、うまくいく人って、「この商品だったら向こうの方が良いですよ」って正直に言っちゃうんですよ。「うちの強みもあるんですけど、向こうは向こうで良さがありますよ」って言える。そうすると、向こうも「これならあちらの方がいいですよ」って褒めてくれる。

  その結果、それぞれの強みでうまく競合せずにやっていけるので、潰そうとか足を引っ張ろうとかするよりもいい結果になると思うんです。全員を仲間だって思って、変に敵視しないことが大事です。

――世の中、「いい人」でいると他人に利用されてしまうと考える人もいますが。

 結局、運とは何かというと、他人がどう動いてくれるかということなんです。どんなチャンスも他人が作ってくれるものだと考えると、どれだけいい人間関係を築けるかが大切ですよね。人脈とか人間関係って、絶対人任せにできないじゃないですか。それって逆に、自分で何とでもできるということなので、変に儲けようとするより、道理を通した方がうまくいきます。類は友を呼ぶという言葉がありますが、ギスギスした人にはギスギスした人が集まってきてつらくなるので。いい人でいるって、意外と楽しいですよ。

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占い以前に大切なのは「飯田延孝を絶対に信用しない」こと