また、コロナ禍だけではなく日本代表の“不人気ぶり”も心配される。
「森保監督の手腕にも疑問符がつく。国内での指揮官としての実績は輝かしいが代表では限界が見えている。仮に予選突破しても森保ジャパンでは本大会の上位進出可能性が見えない。(予選は)コアなファン以外は応援する気にならないのではないか」(日本代表をW杯初出場前から見守るサポーター)
現役時代の森保監督は堅実なボランチとして活躍。1994年米国W杯の予選では日本代表として“ドーハの悲劇”を経験し、誰よりもW杯出場へ思いを知る一人だ。現役引退後はコーチを経て、2012年にサンフレッチェ広島の監督に就任。在籍約5年半でチームを3度のJ1優勝に導き国内屈指の名将として知られていた。だが、3度出場したアジアチャンピオンズリーグ(ACL)では1次リーグ敗退が2度、ベスト16が1度と短期決戦での戦いには不安の声もあがっていた。
そして、代表チームが懸念するのはサッカーの質だけにとどまらない。
「周囲も変化している。放映権の高騰もありアウェー戦は地上波放送がなくなりDAZNでしか見られなくなった。また普段からスタジアムへ足を運ぶようなファンは代表より身近なクラブへの愛着が強くなっている。これは日本だけではなく海外でも普通に見られる光景。日本サッカー界も成長を重ねて次のフェーズに突入し、周囲からの目も厳しくなっている」(在京テレビ局スポーツ担当)
アジアサッカー連盟(AFC)の放映権料値上げにより、W杯予選のアウェー戦は民放各局が撤退し、インターネットのスポーツ専門動画配信サービスDAZNの独占中継となった。時代が変わり代表、クラブともにファンが見たい試合を視聴するスタンスになりつつある。これまで以上に代表チームが厳しい視線に晒されているとも言える。
「勝つことで知名度、人気を上げるしかない。今は選手個々のレベルは高いが世間には名前と顔が一致しない。例えば堂安律がCMに出た時にサッカーファン以外には浸透度がイマイチだった。今も現役のカズ(三浦知良)や中村俊輔は試合に出なくても各方面から引くてあまた。中田英寿や本田圭佑は引退しても需要がある。今はキャラが立っていなくても実力があれば説得力も出る。時間はかかるが好循環を生み出せる」(大手広告代理店関係者)