
現役のテレビマンである真船佳奈さんが、テレビ制作の裏側を赤裸々に描いたコミックエッセイ『オンエアできない!』が、テレビアニメ化! 1月9日(日)深夜1時5分からBSテレ東にて、10日(月)深夜2時30分からテレビ東京にて放送がスタート。麒麟の川島明さんがナレーションを担当し、南海キャンディーズの山里亮太さんがゲスト声優として出演することでも話題だ。
どうしてテレビ局を選んだのか? 作りたかった番組は?ほか、毎日繰り広げられる予想もつかない展開を、笑いを交えて真船さんが語った。
* * *
テレビ局に就職したいという思いは、幼いころから芽生えていたのかもしれません。何せ、実家の家訓は「泣くんだったら、笑え」。わーっと喧嘩をしても、最後は笑ってオチがつく。昔から人を笑わせるのが好きで、笑いに力を感じていました。
■「失恋ネタ」など自分の投稿が笑いになるのが嬉しい
大学生のとき、ブログを始めたんです。人に笑ってほしいと「失恋ネタ」など自虐的なものを投稿しました。恋愛への関心が高いのは「女子校育ち」、だからでしょうか。異性への免疫がないまま大学生になり、「恋愛に関する情報」の波に飲み込まれた。
当時はSNSの先駆けとしてmixiが出たてで、一般の人も日記のようなものを書いて自分のプライベートを見せる習慣ができたころ。書いて終わりだった日記を、人に発信すると救われた。「自分ってどういう人間なんだろう」「自分の価値って何なんだろう」とか、再確認するようなシチュエーションが恋愛だと思うんです。だから、「失恋したときの乗り越え方」を投稿して……まあ、私に教えられても、という感じだと思いますが。

でもそのブログ、反響があったんです。自分が発信し、人に読んでもらって笑って受け止めてもらえる。それがすごく嬉しかった。当時、素人参加型トーク番組に出ていた私は、自分のことを「めっちゃ面白い人」だと思っていた。でも、目の前には天才「明石家さんま」さんがいらっしゃる……全然私、面白くないじゃん!と。