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 42歳の父親が生後2か月の次男を冷凍庫に入れるなどの虐待を繰り返すという信じがたい事件が波紋を広げている。

【表】ついやりがち…子どもを危険にさらす親のSNS投稿

 暴行容疑で大阪府警に逮捕されたのは、大阪市の会社員、西岡竜司容疑者(42)。

 府警の調べによると、西岡容疑者は昨年4月15日から16日に旅行先の福岡県内のホテルで、次男を冷凍庫や冷蔵庫に入れて扉を閉めるなどしたという。

 西岡容疑者は大阪市内の一戸建て住宅に妻と長男、次男で暮らしていた。

 事件が発覚したのは、昨年8月25日、児童相談所から「虐待の恐れがある」と大阪府警に一報が入った。同じ日、次男が病院を受診すると、左足大腿骨や肋骨の骨折が判明した。

 長男と次男は昨年9月から児童相談所で保護されている状態だという。

「児童相談所からの通告があり、次男の骨折と両親の関係について捜査した。西岡容疑者のスマートフォン、パソコンを解析したところ、冷凍庫への閉じ込めや信じがたい暴行の数々が浮上してきた。最初は冷蔵庫に入れ、その後、冷凍庫に入れていた。西岡容疑者がその様子をスマートフォンで撮影、写真に残っていたことから犯行がわかった。マイナス18度の冷凍庫に次男を入れて少しずつ、扉を開いて押し込む様子が記録されていた」(捜査関係者)

 西岡容疑者のスマートフォンやパソコンのデータからわかった他の虐待は、昨年3月から記録されていた。当時生後1か月ほどだった次男をテーブルの上でうつぶせにし、泣き叫ぶにもかかわらず、放置。授乳中の次男の両足を掴んだり、機械を使って空気を顔に吹き付けていたという。

 また、西岡容疑者が寝ている次男の顔にラジコンヘリコプターを旋回させ、ぶつけた様子も動画に残されていた。

「動画や写真は鮮明で、三脚のような器具をスマートフォンを固定したようだ」(前出の捜査関係者)

 西岡容疑者のものとされるSNSを見ると、非常に子育てに熱心な様子が

うかがえる。昨年2月、次男が誕生した際には、<家族が1人増えました>

と妻、長男とともに家族4人でそろって写真撮影、投稿している。

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スマートフォンに残された虐待の写真