例えば、ボクが出演した時の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)は、いつもそんなに視聴率が決して良いわけじゃない。プロデューサーさんからも「クロちゃんは視聴率とらないんだよなー」ってよく言われるしね(笑)。
でも、ありがたいことに、放送後は、色んなメディアが一斉にネットニュースでとりあげてくれるし、「モンスターアイドル」の回では、ツイッターの世界トレンド1位も獲得した。これも、新たな指標の一つだよね。こんな風にSNSなどで、番組内容がどんどん拡散していけば、リアルタイムで番組を見てくれていなくても、TVerやParaviなどの見逃し配信で見てくれる人も増えるし、結果的に広告を出しているスポンサーさんも喜んでくれる。
要は、視聴率だけじゃなく、放送後に、SNSやネットニュースなどで「どれだけ話題になったか」っていうこともすごく大事ってことだよね。これは、今のボクにとっては、いちばん気になる指標かもしれない。
誤解しないでほしいけど、視聴率ももちろん大事だよ。でも、ボクの場合は、それよりも「いかにみんながSNSでボクを話題にしてくれているか」とか、それが「どのくらい拡散したか」ってことのほうが重要なんだ。それが、ゆくゆくは番組に貢献することにもつながると思っているからね。だてに、Twitterのフォロワー数が67万人もいるわけじゃないしん!
だから今は、若い世代に番組をみてもらうことがすごく大切だと思う。いわゆる「コア視聴率(3~49歳)」。ここ最近は、「コア視聴率」をターゲットにして、ネットニュースになりやすいテーマをあえて取り上げている番組も増えているし、高校生や大学生などの若いモデルやタレントを起用する番組を増えてきたよね。特に深夜枠は、ここ数年で、ガラッと若者向けに変わったような気がするよ。
テレビに出る側は、これからはもっと若い世代への人気や知名度が必要なのかもしれない。まあ、その点、ボクは、Twitterの他にも、YouTubeやTikTok、Clubhouseなど、いろんなSNSを駆使していて、情報収集もしているし、ワーキャー人気もあるから安心だしんねー。だって、ボクはインフルエンサーだから♪
(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)