安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「視聴率」。いつも定期的に取り上げられる「視聴率」に関するニュース。最近では、昨年の大晦日に放送された「NHK紅白歌合戦」の「視聴率」が過去最低だったと話題になった。しかし、クロちゃんは、そこまで「視聴率」に特別な意識はないようだ。クロちゃんが「視聴率」よりも重要と語るテレビの新たな指標とは?
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昨年の「NHK紅白歌合戦」の視聴率が、過去最低だったってことが話題になっているみたいだね。紅白に限らずだけど、視聴率が悪いとか良いとかってニュースは、もう定番というか、目にする機会がめちゃくちゃ多い。すごくわかりやすい指標だから、一つの目安としては重要なものだとは思うんだけど、それだけにとらわれるっていうのはあまり良くないよね。
今は、NetflixやAmazon Primeなどの動画配信サービスが充実してきているし、家にテレビを置いていない人も増えてきている。さらに、テレビ局は番組予算が年々削られているだろうし、コンプライアンスも厳しくなってきているっていう現状もあるから、思い通りの番組はなかなか作れない。一昔前のような20%をバンバン超えるような番組が溢れていた時代と比べると、あまりにも状況が違いすぎるんだよね。
そもそも視聴率って、あの測定機を設置してある家しか測れないわけだから、どこまで正確なのかっていうのも少し疑問だし、考え方や捉え方が難しい。ワンルームの一人暮らしの家よりも、ファミリー層に設置されるケースのほうが絶対多いだろうしね。
だから、昔から「視聴率なんて公表するのはやめたほうがいい」っていう声も少なくない。その気持ちはすごく理解できる。でも、完全になくしちゃうよりは、一つの指標としてはあったほうがいいんじゃないかなってボクは思う。やっぱり、いちばん馴染みがある数字だし、なんだかんだいっても、視聴率が良ければ嬉しいし、モチベーションになることは間違いないからね。
ただ、ボクに関していえば、視聴率のことはそんなに意識してはいない。もちろん、自分が出演した番組の視聴率が悪いって言われるのは決して良い気分じゃないし、悔しい。それは、テレビに関わるタレントはみな同じだと思う。でも、今は昔と違って、視聴率以外に、いろんな指標が出てきているのも事実。