朝日新聞出版とpixivがタッグを組み、「最恐の怖い話」を募集した「朝日ホラーコミック大賞」の第1回目が開催された。怖い話の募集期間は2021年8月3日~10月31日で、ホラー漫画家・伊藤潤二さんを始めとする審査員4名による選考会を経て、3部門の大賞と優秀賞が決定した。
【動画】伊藤潤二さんら審査員の生の声!選考会の様子とインタビューの動画はこちら
受賞作品を選んだ理由や映像化するならどの作品がいいか、次回の朝日ホラーコミック大賞への期待などを、審査員に聞いた。
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(1)「HONKOWA部門」ではあなた自身の“実体験”や、知り合いに聞いた“実体験”をもとに描かれたマンガ、(2)「Nemuki+部門」ではあなたの“考えた”怖い話のマンガ、(3)「原作部門」では実体験かどうかに関わらず、“怖い話”のシナリオもしくは小説を募集。「HONKOWA部門」に57本、「Nemuki+部門」に211本、「原作部門」には522本の計790本もの応募があり、大賞・優秀賞に以下の作品が選ばれた。
審査員長を務めたのは漫画家の伊藤潤二さん、審査員に漫画家の波津彬子さん、「ほんとにあった怖い話」シリーズの総合プロデュースを務める株式会社フジテレビジョンの後藤博幸さん、東宝株式会社 映像本部 開発チームリーダーの馮年さん。選考会を終えた4名に、審査のポイントや「ホラー」へのこだわりを聞いた。
■「うまい表現するな」……伊藤潤二先生と波津彬子先生も感心
――「HONKOWAホラー大賞」、「Nemuki+ホラー大賞」、「朝日ホラーコミック原作賞」それぞれ大賞作品を選んだ理由を教えてください。
波津:応募数を見ると、やっぱり実話はハードルが高いようですね。「HONKOWA」に載せるとしたらどれがふさわしいか、ということで決まったと思います。
伊藤:「羨望の人」は作品として良くまとまっていると思いました。ただ、構成をもっとうまくポイントつけると良いのではと思うところはあります。私もいまだにネームを描くと、編集さんから指摘を受けるんですよ。
波津:伊藤先生がですか!