もしも1回だけ魔法が使えるなら、タンタンに中国語で「帰りたくない!」と話せるようにします。いざ帰るとなったときに中国側の担当者に電話をかけて、「タンタンが話があるので、代わりますね」って、それでタンタンが「帰りたくない!」って言うんです。さらに一言付け加えて「もう、年だから……」と。シャンシャンと違って、タンタンはもうおばあちゃん(26)ですし、日本でゆっくりすればいいんじゃないですかね。移動で体に負担がかかるのもよくないかもしれないし。身勝手な話かもですが。
そんななかでシャオシャオ、レイレイの双子が生まれてよかったですね。二人には「もうすぐ、おいしい笹が食べられるようになるよ、今を大事に二人仲良くね」と声をかけてあげたいですね。
パンダは動物という感じがしないです。野性をあまり感じない、着ぐるみみたいでキャラが立っています。だから人の心を平和にしてくれます。
中国は今、いろんな国と関係がよくないようですが、パンダを介してもっと穏やかになればいいのになと思います。パンダを通じて世界が平和になればいいですね。
(構成/本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2022年1月21日号