
「5年以内には二酸化炭素を原料にして肉を作りたいと考えています。人工生物を作る研究者とコラボすればできるはずだと考えているところです」
尽きないビジョンを次々と実現していく原動力の一つは「人に会いに行くスキル」だという。
実際、村木さんは高2のとき水素貯蔵原料の研究をしている広島大学の研究者に面会を申し込み、自宅のある山梨から深夜バスで広島に行き、共同研究までしたことがある。
「1週間程度の共同研究でしたが、100年間見つかっていなかった化学反応を発見できた。この経験のおかげで推薦入試で東大に入れたんです」
村木さんの構想では自身が火星に降り立つのは2045年だという。(本誌・鈴木裕也)
※週刊朝日 2022年1月28日号