■キンキ25周年を祝福
会場が大いに沸いた後、満を持して登場したのがKinKi Kidsだ。モニターには1997年のデビューからの現在までのヒストリームービーが流れ、25周年を迎える二人を祝福した。
最後は出演者全員があらゆるステージに散らばりメドレーを歌い、やがてステージに集まる。堂本剛が客席に向かって尋ねた。
「楽しんでいただけましたか?」
約4万人の観客からは惜しみない拍手が送られた。後輩たちが思いをつないでいく。
「いろいろなことがあった2年、変わらず僕らを応援していただき本当に皆さまには感謝しております」(山田涼介)
「皆さまの愛、僕たちの元にたくさん届いていました。僕らもこのタイミングをリスタートのきっかけとして、これからも皆さんとハッピーな時間を作っていけたら幸せです」(中島健人)
「これからも僕らは歌い、たくさんのパフォーマンスを、そしてたくさんの笑顔と愛を届けていきたいと思います」(平野紫耀)
「かけがえのない時間をこれからも一緒に過ごしていきましょう」(ラウール)
再び堂本剛が感謝を表した。
「本当に、本当に、たくさんの愛をありがとうございました」
「これからも皆さんの毎日が笑顔いっぱいでありますように」(西畑)
そして最後に堂本光一が、尽力してきたスタッフ、裏方に徹した松本にも感謝を伝え、噛み締めるように締めくくった。
「今この時代を皆一緒に生きているということを覚えていてほしいなと感じています。彼らとまたステージで一緒に歌える日が来ることを楽しみにしています。そのためにもどうか皆さん、元気でいてください」
エンタメが持つパワーとジャニーズの底力、松本の演出力に感じ入った2時間半だった。
(ライター・大道絵里子)
※AERA 2022年1月24日号