■今でも全盛期の曲を同じキーで歌う

 しかし、視聴者の中には現在の体形やろれつの回っていないような話し方に、向精神薬や睡眠薬などの影響を心配する声もある。さらに、番組での言葉遣いが悪く、下ネタも多いことから小さな子への影響を懸念する意見も見受けられる。

「過去に精神安定剤を大量服用し、急性薬物中毒になった騒動もあるので、そういった心配をされるのも仕方ないでしょう。ただ、本人は『今の自分がもともとの私』と話し、昔は『キャラ設定をされていた』と勝俣州和さんのYouTubeチャンネルで暴露していました。また、170万回再生を突破した『日経テレ東大学』でのひろゆきさんと対談でも、どんな質問にも自分の素直な気持ちを自分の言葉で一生懸命伝えようとする華原さんの姿がありました。コメント欄には『拙いながらも本音で自分の言葉で話せる華原さんに心を打たれました』『朋ちゃん裏表無さすぎて逆に面白過ぎる』など好意的な意見が多く、この動画を見て好感度がアップした人も多いようです」(同)

 その一方で、華原の武器は本業であるその歌唱力にある。全盛期の歌をいまだに原曲キーで歌うことができ、「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)などでもたびたび生歌を披露している。華原のヒット曲で青春時代を過ごした視聴者の中には、その歌声に涙する人もいるようだ。

 芸能評論家の三杉武氏は、華原朋美の再ブレークの要因についてこう分析する。

「華原さんは音楽業界が花盛りだった90年代を代表するミリオン歌手で知名度もありますし、小室哲哉さんと破局後のさまざまな騒動など紆余曲折ありながらも、大手事務所を離れた今は、気取らず、飾らず、自然体で頑張っている姿に好感を持つ人は多いはずです。坂上忍さんしかり、有吉弘行さんしかり、今の時代はずっと順風満帆に最前線で活躍し続けてきた人よりも、一時的に露出を減らしたり、暗黒時代があったりする人のほうが再ブレークする傾向があります。華原さんに関しては芸能界での波の激しさは折り紙付きですから、今後ますます出番が増えるのではないでしょうか」

 人生の伴侶と息子を心の支えに、「年女」でもある2022年は、第二の飛躍の年となるかもしれない。(高梨歩)

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