ただ例外的に新築マンションが値引き販売をいとわない時期があります。決算期に近いこと、かつ建物が竣工する時期です。その時になれば、交渉次第で多少なりとも安く購入することが可能です。ただ、冒頭に示したように、そもそもマンション事業におけるデベロッパーの利益は10%もありません。「売ってしまいたい」強い理由がない限りは、5%程度の値引きが限界だと知っておいた方がいいでしょう。
総合すると、今の新築マンション価格が「近いうちに下がる」と予測できる環境要因はほとんどありません。住宅は、買いたい時が買い時、とも言われます。「下がるまで待とう」と思っていると、機を逸してしまう可能性があることは覚えておいた方がいいでしょう。(マンション評論家・三井健太)
※配信後に一部数値を修正しました。