中井貴一が才能を見抜いた!?
バラエティーで活躍していた小池が女優にシフトチェンジした「転機」はいつだったのか。そこには名優・中井貴一の存在があったという。スポーツ紙の芸能担当記者が明かす。
「2009年のドラマ『スマイル』で中井貴一さんと共演することになり、そこで『バラエティーかドラマかどっちに行くべきか悩んでいる』と相談したところ、中井さんに『君には覚悟が必要なんじゃないか』と言われたとテレビ番組で話していました。その言葉をきっかけに新規で来るバラエティーの仕事を断るようになり、結果的に女優へとシフトチェンジできたと。そして、中井さんと10年後に映画『記憶にございません!』で再共演した際、『(相談してくれたこと)覚えているよ。頑張ったね』と中井さんから声をかけられ、小池さんはとても感動したそうです。ちなみに、中井さんはまだ売れてない時代の吉田羊さんを見いだし、三谷幸喜さんに『すごい女優がいる』と推薦したという逸話もあるぐらいなので、先見の明があるのでしょう」
TVウオッチャーの中村裕一氏は、小池栄子の魅力をこう分析する。
「女優業にシフトチェンジしても、いまだバラエティーもしっかりこなせるのも彼女の魅力です。今は年末のみとなりましたが『爆笑問題の検索ちゃん』のMCを長年やり続け、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』では安定したMC力を発揮。バラエティーでの活躍を見る限り、裏表がなく、まっすぐな性格の持ち主なのが伝わってきます。底抜けの明るさやポジティブさがそのまま演技にも出ているので、見ているほうは、例えようのない安心感があるのです。また、バラエティー番組で数多くの芸人を相手にして鍛えられたリアクションやアドリブ能力も大きな武器。そのおかげでどんなジャンルの作品にもマッチすることができる演技力を発揮しているのだと思います。最近では中村倫也主演の『美食探偵 明智五郎』で演じた、狂気を帯びた殺人鬼役が秀逸でした。今回の大河ドラマをステップに、さらに飛躍することは間違いないでしょう」
小池栄子にしか表現できない尼将軍を演じ終えたとき、彼女のステージはまたひとつ上がっているに違いない。(藤原三星)