小池栄子
小池栄子
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 いつのまにか売れっ子女優の仲間入りを果たした小池栄子(41)。20代前半はグラビアアイドルとして一世を風靡し、その後バラエティーでも人気タレントとして活躍したが、女優へとシフトチェンジした今も人気は衰えない。現在はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条政子役を熱演している。

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 北条政子といえば“尼将軍”の異名を持ち、日本史初の女性リーダーとも言われる。過去には大河ドラマの主人公としても描かれたことがある超重要人物だ。その尼将軍を三谷幸喜が脚本を書いた「鎌倉殿の13人」で小池が演じるのだから、女優としての実力が相当評価されている証だろう。映画製作会社のプロデューサーはこう語る。

「最重要人物のひとりである北条政子を誰が演じるかは、かなり注目されていました。三谷幸喜さん脚本の尼将軍ならば誰もが演じたかったはずです。結果的に小池さんがキャスティングされましたが、業界内では納得の声が多かった。というのも、2017年の舞台『子供の事情』で三谷さんの芝居に初挑戦し、19年には映画『記憶にございません!』にも出演しています。ここ数年で三谷組の女優として頭角を現していました。三谷組の常連では鈴木京香さんや戸田恵子さんなどがいますが、さすがに若き日の北条政子を演じるには年齢的にややズレがあります。その点、小池さんは41歳ですし、源頼朝と結婚する前から北条政子を演じていても、さほど違和感はありません。小池さんのキャスティングは三谷さんが自ら推薦したそうです」

 大抜擢された小池の演技は堂々たるもので、ガッキー演じる八重から頼朝を奪うという展開も納得できるほど。「今のところ、ガッキーすら食ってしまっている」(前出のプロデューサー)と評価も高い。

 また、近年は舞台女優としての活躍がめざましいことでも知られている。

「もともと『演劇の街』と言われている下北沢に実家があり、26歳まで下北沢に住んでいたため舞台にはなじみが深かったようです。今までも松尾スズキやケラリーノ・サンドロヴィッチ、宮藤官九郎、本谷有希子ら演劇界の売れっ子たちの舞台に出演しており、そのたしかな演技力には定評があります。コメディーからシリアスまでこなし、端正な顔立ちなので舞台映えもする。もはや彼女が元グラビアアイドルだったことすら忘れてしまうような活躍ぶりです。今回の『鎌倉殿~』では頼朝の死後、尼将軍としていくつもの見せ場があります。ここでしっかり爪痕を残すことができれば、向こう10年は三谷組の看板女優としてさらなる活躍が見込めるはずです」(同)

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芸人相手に鍛えられたアドリブ能力