林:最近、うちの近所にキックボクシングのトレーニングジムができたんですよ。
久本:えっ、行く気?
林:行こうかと思って。
久本:さすが! アクティブ!
林:運動しないと体がナマっちゃって、背中が丸まっちゃう。久本さんは私よりずっと若いからまだ気にしなくていいと思うけど、私は老後のことを……。
久本:えっ、真理子さん、老後考えてます?
林:考えてますよ。
久本:どうするの? 教えて! 参考にする。
林:施設に行こうと思って。お金ためて。
久本:マジで? お金たまってるくせに、ねえさん(笑)。
林:いい施設に入ろうと思ってますよ。
久本:よく大御所の方が入ってる施設? いろんなものが全部整ってるような。
林:そうそう、そういうところ。いまのうちを売って。
久本:ご主人と一緒に行くつもりなの?
林:夫は先に入ってもらわないと(笑)。メチャクチャお金かかるみたいで、二人で一緒に行くお金はないから。だからそろそろ断捨離もしなきゃいけないし。
久本:私は妹(歌手・タレントの久本朋子)が近くに一人で住んでるんですけど、一緒に住むつもりはないし、でも一人だとコワいじゃないですか。倒れて起き上がれなくなって、そのまま3日間、とかってなると。
林:劇団員がいるじゃないですか。皆さんこれだけ久本さんにお世話になって、その恩は忘れてないですよ。
久本:私、コロナ禍の前は、劇団員にビールを注ぎながら「老後、頼みま~す」ってやってましたから(笑)。
林:中尾ミエさんにこの対談に出ていただいたときに、アパートを持っていて、何かあったらその店子(たなこ)がすぐ駆けつけてくれるっておっしゃってましたよ。
久本:そうそう、私も聞いたことある。ああいうの、いいですよね。私もシェアハウスなんかどうかなって一瞬よぎったんですよ。1階にうちの劇団員を何人か住まわせて、2階に自分が住んで、お互いのプライベートは絶対に確保しつつ、飲みたいときに一緒に飲んで、しゃべりたいときにしゃべるという。劇団員も安く住めるしね。