納税は国民の義務ですが、政府はなぜ増税するのか、その使い道について、国民の理解を得られているとは言い難い。

「消費税引き上げ、所得税の税率を上げると反発が大きいため、社会保障の負担を増やす方向に踏み出していますが、国民は気づいています。保険料の引き上げは生活に直結する問題です。政府は説明責任を果たさなければいけないし、国民の声に耳を傾けて慎重に議論を重ねるべきだと思います」(同前)

 都内の一般企業で働く30代男性は妻と子供2人の4人暮らし。給与の手取り額は10年前とほぼ変わらないという。

「基本給は上がっていますが、家族手当が廃止されているので月の手取り額はほとんど変わっていません。むしろボーナスが減額され、保険料や税金が増えているので生活が年々苦しくなっている。それなのに仕事量は増えていますからね…。正直働くモチベーションは上がりませんよ。周りも同じような生活です。日本で暮らしていて豊かな生活を送っていると感じられるのはごく一握りの人達ではないでしょうか」

 生活に余裕がなくなっている国民が増えている。一生懸命働いている人たちが浮かばれない世の中にしてはいけない。(竹下嘉男)

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