ワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)の看板MC、石井亮次アナが今の厳しい時代を生き抜く、「最強の処世術」を語り尽くした。東海ローカルから同番組を全国の人気ワイドショーへと押し上げた石井アナの話術とは?
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――CBC局アナからフリーに転身されていますが、きっかけは?
石井:2000年にCBCに入社しまして、2013年からゴゴスマが始まって、最初は愛知岐阜三重が放送エリアでした。2015年の4月から関東一都六県でも流れるようになりました。すると2018年のお正月に今、お世話になっている事務所から急に連絡がありました。『フリーになりませんか』とスカウトされても最初、その気はなかったですから『僕はゴゴスマを続けたいんで会社は辞めません』とお断りしました。すると、『フリーになってゴゴスマをやりつつ、他局の番組に出て、ゴゴスマを皆様に知っていただくきっかけになればいいんじゃないでしょうか』と。家に持ち帰り、絶対、妻は反対するやろなと思いながら相談したら、『やったらええやん』『人生一度きりや、あんただったらいける』と言ってくれた。2人の娘にも聞いたら、『大丈夫や。そっちのほうが面白そうや』と言ってくれ、僕が一番、弱気でした。二人の娘と妻に背中を押され、20年の3月末で退社をしてフリーになりました。
――退社し、フリーになってゴゴスマをやりたいと申し出た時のCBCの反応は?
石井:上司から『13年から5年、ゴゴスマをやっているが、最初はゴゴスマの石井君だったのが、今や石井君のゴゴスマになりつつある。いや、もうなっている。だからゴゴスマを続けたいと言ってくれてありがとう』と言われ、すっごくうれしくて涙しました。だから今はゴゴスマを一生懸命やって恩返しできればと考えています。こう言うと、恩着せがましいですけど、とにかく番組を盛り上げていきたいという一心でやっていますね。
―神対応のいい上司に巡り合えてお幸せですね
石井:上司の言葉はめちゃくちゃ嬉しかったですし、その分、頑張ろうという気になります。他の番組に出ても『ゴゴスマ石井です』と芸名みたいに言い続けています。フリーになって1年8か月あまり、怖いもの知らずみたいな感じでやってきた気がします。今はいろいろと考えるようになってきましたね。