――1月に出版した『ゴゴスマ石井の なぜか得する話し方』(ダイヤモンド社)という本はビジネスマンにも結構、読まれるんじゃないですか?

石井:僕の弟は34歳で不動産会社に勤めているんですけど、10冊ほど送ったところ『アニキ読んだで。この本、営業マン必須や』とうれしいことを言ってくれました。

 普通の生活の中で役に立てばいいなと思いながら書いたのでアナウンサーっぽい話はひとつもない。だから弟の感想はめちゃ嬉しかったんです。

――印象深かったのが、挨拶をするという基本を強調されている点です。今の若い人はあまりしないじゃないですか。挨拶を返さなきゃいけないからうざいと思われると敬遠するらしいですけど、石井さんは大事と強調されています。

 石井:挨拶からすべてがスタートします。なんか知らんけど無邪気に挨拶してきよるな、可愛いなと思われる。挨拶はゼロリスク、ハイリターンやということ。もっと言うと大物の方にこそ挨拶に行くべきですね。リアクションが怖いのでみなさん、行きたがらないじゃないですか。自分みたいな小物が挨拶していいのかなみたいな。しかし、この前、たけしさんがテレビで『最近、全然誰も褒めてくれないんだ』とおっしゃっていました。大物の方を褒めるのは失礼だとみんな勝手に思ってしまいます。だからこそ挨拶に行って褒めちぎる。僕は撮影現場で古館さんに挨拶へ行って、ほんまに好きですと褒めちぎったら、めっちゃ喜んでくださり、結果今のゴゴスマの縁に繋がっているんです。パーティーなどでもこっちから挨拶に行く。思い切っていくと何かが生まれるかもしれません。

フリーアナウンサー・石井亮次さん
フリーアナウンサー・石井亮次さん

――苦手な上司でも褒めるって書いてあります。なかなかできないことですね。できれば、会話を避けたいと思ってしまう自分がいます(笑)

 石井:苦手な上司でも挨拶ぐらいはしようっていう感じです。苦手な上司に対してこっちがいやいや感を出していると必ず伝わるし、本当によくあるあるなんですけど、2年後とか3年後、結局その人の部下になるとかね、その人と一緒に仕事するようになったりするものです。絶対シャットダウンせず、ちょっとだけ窓は開けて会話はしといた方が自分のためにいいと思います。

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普段は大阪弁で話されるのですか?