北京オリンピック(五輪)は8日、フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)があり、五輪3連覇を狙う羽生結弦(27)は95・15点で8位発進となった。冒頭の4回転サルコーが1回転になり、得点が伸びなかった。
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首位は世界選手権3連覇のネーサン・チェン(22)=米=で、SP世界最高の113・97点をマークした。2位は初出場の鍵山優真(18)で、自己ベストを更新する108・12点。前回の平昌五輪銀メダリスト、宇野昌磨(24)は自己最高の105・90点で3位に入った。男子フリーは10日にある。
羽生と報道陣の主な一問一答は次のとおり。
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――お願いします。
ありがとうございました。
――4回転サルコーは、そういう何か?
穴に乗っかりました。
――はまっちゃったということ?
はまっちゃったっていうよりも、はまったっていうのは、同じジャンプで自分のトレースにはまったっていう感じ。2019年のショートが、それがあったんですね。
で、たぶん2019年のショートのミスは、6分間練習のときにあまりにも、もう本当にミリ単位でコントロールできすぎて、同じところへ飛んでしまったんですよ。
今回はそのミスがもう自分の中でわかってたんで、あるっていう経験があったので、ちゃんと6分間ちょっとずらしてたんですよね。
本番のときに完璧なフォームで、完璧なタイミングでいったら、飛んだ瞬間にもう(他選手の)穴が入ってて、違う、もう完全に(つま先をつく)トージャンプの穴だったんで、もうしょうがないです、はい。
――今回、朝が初めて公式リングで滑る形になりましたけど、今回の調整方法を振り返って、特に問題なかったのか、その辺どうですか。
かなりいいです、むしろ。6分間練習もすごく良かったですし、体力もすごくいい感覚で残ってますし、もちろんフリーに向けてコンディションがまだしっかり整った状態でいられるので、今日のミスはもう、もう自分ではどうこうしようもないところだったんで、フリーに向けてしっかり、また一生懸命やりたいなと思います。
――サルコ―の後はどんな気持ちで滑っていたんですか。
なんか、なんかあったなみたいな。まあ、何より自分の感覚の中でミスじゃないのであれは。だからそのまま、全然気持ち切らせずに、プログラムとして、成り立っていたように自分のなかでは思ってます。