あるとき占師に「あなたのキーワードは変化です」と言われたことがあるのですが、とても腑に落ちました。私は、たくさんの友人に囲まれて、いつも新鮮な空気を入れておかないと腐ってしまう。

 夫はそんな私のブームに乗っかってサポートしてくれます。何でも相談できる、いちばんの理解者ですね。

夫 奥村哲也[58]オータマ 代表取締役

おくむら・てつや◆1963年、京都府生まれ。88年、慶應義塾大学商学部を卒業後、商社、保険会社を経て、磁気シールド部品製造を手がけるオータマに入社。現在、代表取締役。関連会社のe・オータマ、ニューオータマの代表取締役も兼任

 長男と次男の育児が一段落した第二の人生を、ふたりで何をしようかと話していました。僕は「やめていたゴルフを再開するかな。大学院で勉強し直すのもいいな」と考えていた矢先、子どもができたとわかって。すべての計画をリセットすることに(笑)。

 上のふたりの子育て時期は仕事が忙しく、妻に任せきりなところも。あまり関われなかった反動もあって、いまは下の子を連れて一緒にキャンピングカーで出かけたりするのが楽しみですね。長男、次男の親としては、僕らがいちばん若いくらいでしたが、末っ子になって、今度は周囲が年下の親御さんばかり。それによって、人間関係の幅が上下にぐっと広がりましたね。

 実は、家族に内緒で料理教室に申し込もうとしていたんです。こっそり練習して、妻を驚かせようと思っていたのですが、教室を探しているうちに、コロナが始まりました。家にいられる時間が増えた分、週に1度はレシピとにらめっこ。おいしいと言ってもらえるのがうれしいです。

(構成・三浦天紗子)

AERA 2022年2月21日号