週刊朝日“初登場ポーズ”を再現した吉永小百合さん [撮影/三浦憲治、ヘア/森下千帆]
週刊朝日“初登場ポーズ”を再現した吉永小百合さん [撮影/三浦憲治、ヘア/森下千帆]
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 吉永小百合さんが初めて「週刊朝日」の長時間インタビューに応じてくれたのは、1965年1月8日号。元朝日新聞記者でコラムニストだった荒垣秀雄氏との対談だった。

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「荒垣さんは、『天声人語』を長い間書かれた方とお聞きしました。まじめというか堅い、私なんて届くことのない世界の方ですから、対談はそうとう緊張してお答えしたと思いますよ」

 そう回想するが、当時の誌面を見ると、野球に関する話題を振られたとたんに、舌が滑らかになったようだ。

<グラブとか一式、いつも持ってるんです。相手をみつけて、やったり、自分ひとりで空に向って投げたり、バットの素振りをしたり>

<ちいさいときから、映画なんかあんまり見にいかずに、後楽園にかよってたんです。父が好きで、小学校三年生ぐらいから連れていかれました>

<あたしは坂崎選手(坂崎一彦外野手。巨人→東映)がひいき。でも、こんど東映にいきましたから、どうしようかなと思って考えちゅうなんです(吉永さんは当時、日活の所属)>

 またお金の使い道については、こう語っている。

<時どきデパートへいって、アクセサリーとか洋服なんか買ったり、本屋へいって本をあさったり、あと、おしるこを食べるくらいです。(笑い)あたし、乱読で、読みたいと思うと、なんでも買っちゃうんです。いまはなるべく日本の古典を読もうと思ってるんですけど>

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