報じられている候補の中では、ナ・リーグではブレーブスかドジャース又はパドレスが、ア・リーグであればヤンキースかブルージェイズがプレーオフ進出の可能性が高いと予測されている。特にドジャースの場合は、鈴木なしでも87.9%の確率でプレーオフに進むとされている。そこに移籍すれば数字は92.9%になり、鈴木は 1年目からポストシーズンを経験できるかもしれない。また、同地区のライバルであるパドレスでも70.4%で、鈴木がいれば81.1%となる。今後、交渉が再開された際に、鈴木が何を求めてMLBに挑戦するかがより具体的に示されれば、その移籍先候補の予想もさらに絞られていくかもしれない。
このように現地では鈴木の移籍先について、具体的な分析を絡めた予想も出始めている。それだけ鈴木のMLB挑戦は、現地からも注目を集めているということだ。しかし、その挑戦も新労使協定が決まらないことには何も進まない。同記事でも「まずはロックアウトが終わることが必要である」と書かれている。とにかく今はMLBが早く再開されることを祈るばかりだ。(在米ジャーナリスト・澤良憲/YOSHINORI SAWA)