週刊朝日ゆかりの人による、100年たっても色あせない選りすぐりの名言を振り返ります。作家・林真理子さんの対談連載「マリコのゲストセレクション」より、今回は漫画家のカトリーヌあやこさんです。
特徴をとらえたキュートなイラストと巧みなコラムで、毎週読者を楽しませてくれるカトリーヌさん。約25年前の対談では、その少し前に大流行したトレンディードラマを独自の視点で分析するなど、マリコさんとはガールズトークで大盛り上がり。各方面に鋭いツッコミを入れながらも、愛を感じるコラムを生み出す「3頭身の女の子」の正体とは──。1997年2月7日号掲載
「てれてれテレビ」(2015年4月~)など
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林:「週刊朝日」の読者は、あの絵のとおり、カトリーヌさんのこと3頭身の女の子だと思ってるかもしれないけど、実は色っぽい方で……。若い方にすごい人気があるんですね。
カトリーヌ:そんなこともないと思うんですけど。
林:だって「月刊カドカワ」で、「カトリーヌあやこスペシャル」って30ページも特集組んでましたよ。記者会見の取材なんかは、連載している雑誌の記者の人と一緒に、記者の立場で入るんですか?
カトリーヌ:いえ、基本的にいつも一人で行くんです。
林:エッほんと? 名刺も「カトリーヌあやこ」?
カトリーヌ:そうなんです。
林:よく入れてくれますねえ。
カトリーヌ:たいていは最初にお願いして行くんです。「電波少年」みたいにアポなしじゃなくて(笑)。
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林:トレンディードラマの魅力って、何だったんでしょうね。
カトリーヌ:こんなに浮かれてていいのかというぐらいに、ドラマの中でもうすでにみんなコードレスホンとか携帯電話とか持って、すごい家に住んで、横文字の職業で、だけど仕事の場面はなくて、アフターファイブの恋物語という感じで。ドラマの浅野ゆう子さんが着てる服を着たいとかいう願望があって、ファッション誌を見るのと同じ感覚の、カタログ的なドラマだったと思うんです。「ダブル浅野」が出てた「抱きしめたい!」なんて、服を毎回取っ換え引っ換えして、それでラルフローレンとかのブームになったんですよね。