「また、すべての感染者に対しオミクロン株かデルタ株かの検査をしているわけではなく、デルタ株に感染している可能性も否定できません」(木村医長)
2020年3月から後遺症の専門外来を開いている「ヒラハタクリニック」の平畑光一院長は「後遺症診療の現場から見れば、オミクロン株は絶対に『風邪』ではない」と指摘する。
「喉がいがらっぽいなどコロナらしき症状が出て2週間後には、強い疲労感で準寝たきりになる10~20代の後遺症患者もいます。無症状、軽症でも後遺症のリスクはあり、むしろ感染力が強いオミクロン株では、後遺症のリスクがより増していると考えられます」(平畑院長)
コロナを決して甘く見てはいけない。(ライター・羽根田真智)
※AERA 2022年3月7日号より抜粋