
「豆花(トウファ)」は、「豆乳ににがりとサツマイモのデンプンを加えたもの」(『おで台』より)で、豆やフルーツをトッピングして食べる台湾を代表するヘルシーおやつです。甘すぎない豆乳プリンというか、薄くスライスした絹と木綿の中間位のお豆腐の触感です。
記者が台湾で食べたときは冬だったこともあり、少し暖かくして食すのが新鮮でしたが、こちらの豆花は真夏ということで、冷やしてあり、デザート感がアップ。味は台湾で食べたものをより洗練させた感じで、豆乳の味わい深さそのままに、シロップはより甘さ控えめ。素朴かつすっきりした味でした。さっぱりしていたので、2皿目も行けそうな気がしましたが、店内に2テーブル(6席)しかないにもかかわらず、続々と「映え」を狙った若い女性グループや、スーツを着ていないアート系ビジネスマンがやってくるので、早々に席を立ちました。空いていたら、座って2杯でも3杯でも食べていたでしょう。残念です。
ちなみに今回トッピングを欲ばって「全部」のせてもらいましたが(豆花全部のせ。770円)、豆花の味をしっかり味わいたいなら、トッピングなしで良いかもです。
【DATA】
東京豆花工房
住所:東京都千代田区神田須田町1-19
営業時間:11:30~19:00
休:水曜日
計画や移動でも旅行気分が味わえる
1日かけて『おで台』に紹介されていた「まるで台湾!」が味わえると評判の3軒をまわって得た結論は、東京でも台湾気分は確かに味わえる、ということです。そしてお店にいる時間だけでなく、移動時間も含めて1日旅気分だったのが嬉しい発見でした。朝ごはんが売り切れないうちに早めにでかけて、お腹いっぱいになったところで買い物、3時のおやつで豆花を食べる……地図やガイドブックを片手にスケジュールを組み、地下鉄を乗り継ぎ、これを食べようあれを見ようと計画する。この段取りがまさに台湾旅行!
もしあなたが台湾好きでしたら、ぜひ『おでかけ台湾in東京・京阪神』をお供に自分に合いそうなお店を選び試してみては。その1日は完全に旅行気分が味わえることを保証します。
※価格はすべて税込みです。
※営業時間やお休みなど、お店のDATAは変わることがあります。
(本誌・工藤早春)
※週刊朝日オンライン限定記事