1位の中央大、2位の駒澤大に続く3位には、今春の箱根で総合4位に入った東洋大を挙げたい。昨年度は石田洸介がスーパールーキーとしてチームに加わったが、今年度も5000mで13分54秒のタイムを持つ緒方澪那斗(市立船橋高)と、同13分53秒の吉村聡介(豊川高)の実力者が入学予定だ。緒方は昨年6月のU20日本選手権5000mで青山学院大の1年生ランナーたちと最後まで真っ向勝負を繰り広げた逸材。吉村は全国高校駅伝1区で予想外の失速に終わったが、愛知予選では1区10キロを28分台で走っている。さらに5000m13分55秒の西村真周(自由ケ丘高)、同14分04秒の藤宮歩(学法石川高)、同14分12秒の網本佳悟(松浦高)と続き、都大路で1区を走った岸本遼太郎(高知農高)など、今後ロードで強さを発揮しそうな面々が多く揃っている。
続く4位には、東海大を推したい。5000m13分48秒の好タイムを持つ花岡寿哉(上田西高)と同13分54秒の兵藤ジュダ(東海大静岡翔洋高)の2人を筆頭に、同14分00秒の松本颯真(伊賀白鳳高)、同14分03秒の本村翔太(名古屋経済大学高蔵)、同14分08秒の鈴木天智(一関学院高)、同14分15秒のロホマン・シュモン(市立橘)と楽しみな逸材たちが入部予定だ。その中でも特に注目したいのが、昨年のインターハイ800mで大会新記録を叩き出したアメリカ人ハーフの兵藤ジュダ。抜群のスピードを生かしながら入学後に距離適正を伸ばしていければ、大学駅伝界で主役になれる可能性を持っている。
5位は、箱根王者の青山学院大とした。期待は5000m13分54秒、10000m28分37秒の好タイムを持つ荒巻朋熙(大牟田高)。さらに全国高校駅伝ではケガで欠場したものの、日本一となったチームで主将を務め、昨年11月に5000m13分57秒のタイムを記録した塩出翔太(世羅高)と、5000m13分57秒の広内颯(須磨学園高)も期待のランナー。その他にも、5000m14分04秒の佐藤有一(拓大一高)、同14分06秒の神田大地(東北高)、同14分08秒の松下勇樹(創成館高)、そして同14分09秒のタイムを持つと同時に3000m障害で高校歴代2位の記録をマークした黒田朝日(玉野光南高)らが入部。これまで同様“青学メソッド”で入学後の成長が大いに期待できる顔ぶれが並んでいると言える。