他球団のスコアラーは「小林はパリーグの方が需要があると思います」と分析する。

「昨年開幕から中日でファーム暮らしだった加藤匠馬は6月にロッテにトレードで加入すると、球界屈指の強肩を武器に後半戦から出場機会が急増。田村龍弘からレギュラーを奪い、優勝争いのシーズン終盤もメインの捕手としてマスクをかぶり続けた。打率.095と打撃の確実性が課題なのですが、パリーグは指名打者制なので加藤を9番に置いてアウトになっても、それ以上に守備でプラスアルファがあれば問題ない。加藤の前に走者が出たら犠打させて1番打者につなげればいい。これがセリーグだと8番・小林、9番・投手の並びで自動アウトが2つある感覚なので首脳陣からすれば使いにくい。守備型の捕手はパリーグの方が合うのではないでしょうか」

　小林は今年でプロ9年目の33歳。菅野、丸佳浩、中田翔らと同級生でまだまだ老け込む年ではない。チームメートからの信頼が厚く、活躍するとベンチが盛り上がる。悔しさを糧に意地をみせられるか。（安西憲春）

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