2018年8月、静養のため訪れた須崎の海岸で貝殻を拾いご一家で笑顔
2018年8月、静養のため訪れた須崎の海岸で貝殻を拾いご一家で笑顔

 皇室ジャーナリストの山下晋司氏は、今回の会見についてこう語る。

「少し緊張されたご様子で、事前にご自身で考えたであろう回答を一つひとつ思い出しながらお話をされていた様子に初々しさを感じました。話し方や表情など、作ったものではない自然体なご様子で、おおらかなお人柄が伝わってきて、非常に良い会見でした」

 おおらかさ以外の面も垣間見えた。ウクライナ情勢について聞かれると、

「ウクライナ国内で多くの尊い命が失われていることに、非常に心を痛めております。現在の国際情勢は厳しいものがございますが、天皇陛下がお誕生日の記者会見の折におっしゃった言葉と同じ言葉をそのままお伝えしたいと思うので、ちょっとメモを見させていただきます。お誕生日のご会見では、『国と国との間ではさまざまな緊張が今も存在しますが、人と人との交流が国や地域の境界を越えて、お互いを認め合う平和な世界につながってほしいと願っている』というお考えを示されましたが、私もこのお考えと同じ思いでおります」

 天皇陛下の会見での発言を引用するかたちで、平和への祈りを重視する現代皇室の考え方を、しっかりと受け継いでいることを示した。

 将来の結婚観についての質問には、

「結婚は私にとってはまだ先のことのように感じられ、今まで意識したことはございません。理想のお相手については、特別これといったものはございませんが、一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的ではないかと考えております」

 と、初々しいお答え。ただ、愛子さまのご結婚がどんなかたちになるかは、今後の皇室のあり方に関わる重大テーマとなってくる可能性がある。(本誌・村上新太郎)

週刊朝日  2022年4月1日号

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