パンツ一枚の裸姿で登場するや、奇声をあげながら独創的なネタを繰り広げ、爆笑を巻き起こすピン芸人・ハリウッドザコシショウ(48)。
【写真】ザコシが大きな影響を与えたとされるM-1王者はこのコンビ!
かつては他事務所をクビになった多くの芸人が駆け込む“芸人の墓場”と称されてきたソニーミュージックアーティスツ(以下、SMA)に所属し、今ではSMAの“重鎮”として後輩芸人からも慕われる存在に上り詰めた。バイきんぐやアキラ100%、そして昨年のM-1グランプリ覇者・錦鯉らは、みな並々ならぬ影響を受けているという。
そんな彼が毎日YouTubeでネタを投稿し、撮影・編集などもすべて自分で行っているということはあまり知られてない。彼のチャンネル「ザコシの動画でポン!」の開設は、なんと2009年! 昔から、手作り感満載なネタ動画が一部のお笑いフリークの間では話題となっているのだが、なぜザコシは手間のかかる動画配信にいそしんでいるのだろうか。放送作家はこう語る。
「ずっとプレーヤーでいるという決意の表れでしょう。チャンネル登録者数は22万人もいますが、再生数が数千台の動画も多く収益化が目的とは思えない。それでもザコシさんが自分で撮影から編集までやっているのは、このチャンネルでいろいろ試して、舞台やテレビでおろせるネタを作ろうとしているからでしょう。彼の場合、レギュラー番組はほとんどなく、単発仕事が多いため、1回の出番でいかに爪痕を残せるかが勝負。常にネタをアップデートさせ、確実に笑いが取れるように手数を多く持っておこうという戦略なのでしょう」
売れっ子芸人同士が笑わせ合う「ドキュメンタル」に3回出場し、すべて優勝しているのも、こうした日々の“鍛錬”があるからこそなのかもしれない。
「動画を毎日更新するのは本当に大変なのですが、ご本人は『ヒカキンより前からYouTubeをやっている』というのが自慢で、そんなに苦でもなさそうです。最近では『R-1 グランプリ』の審査員も務めたり、SMA芸人の後輩も徐々に売れっ子になっていることから、もっとベテラン風を吹かせて鉄板ネタだけやっていてもいいはず。しかし、本人は生涯現役でアグレッシブなプレーヤーでいたいと思っているのでしょう」(前出の放送作家)