ゴルファーの丸山茂樹氏は、インドのアニルバン・ラヒリ選手(34)の健闘を称える。
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米PGAツアーの「ザ・プレーヤーズ選手権」(3月10~14日、フロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラス)ですが、松山英樹(30)は首から左肩甲骨にかけての痛みを訴えて、初日のスタート前に棄権しました。
その前週に痛めたところが悪化してしまったんですかね。準メジャーという位置づけの大会だし、彼のプレースタイルに合ってるコースだと思いますんで、本人も非常に残念だと思います。
何より4月7日からの「マスターズ」をディフェンディングチャンピオンとして迎えなくちゃならないですからね。それまではいい調整をしてもらえたらと思いますね。
4日連続のサスペンデッドと大荒れだった大会を盛り上げたのは、その時点での世界ランキング322位、インドのアニルバン・ラヒリでした。悲願のツアー初優勝に向けて、残り18ホールの時点で2位に1打差の単独トップ。しかしミスもあり、オーストラリアのキャメロン・スミス(28)に逆転優勝を許してしまいました。
惜しかったですねえ~。もう昔から我々は「チームアジア」ですから。仲がいいんで、彼が頑張ったのはうれしいです。最近はぜんぜん調子が上がってなかったのに、急にあんないいプレーができたのにはビックリしましたけども。何か見つけたというか、ひらめいたものがあったんじゃないですかねえ。
とても難易度の高いコースなんで、突発的に何かが見えたからといってもあんなにねえ。ポンと上位にいくゴルフができるってのは、ラヒリの底力のすごさを感じさせられました。
僕より18歳下ですから、彼が若いときに僕の一番よかったころのゴルフを見てくれてたんです。それで会うたびに声をかけてきてくれたから仲よくなりました。
調子を落としてた時期があったんで「大丈夫かな?」と気にしてたんですけど、こうやって調子を取り戻したんで、ほんとによかった。まだ34歳ですから、いくつも大きな花を咲かせてもらいたいです。