石橋貴明や宮迫博之、江頭2:50など、YouTubeを主戦場にするお笑い芸人が多くなってきた中、はるか前より動画配信によるマネタイズを模索し、成功しているのがお笑いコンビのジャルジャルだ。
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ジャルジャルは、高校時代の同級生だった後藤淳平(38)と福徳秀介(38)が2003年に結成。デビュー直後から賞レースで結果を出し続け、2009年には「爆笑レッドシアター」(フジテレビ系)にレギュラー出演を果たし、翌年からは「めちゃ×2イケてるっ!」(同)のレギュラーメンバーに合格。その後、破竹の勢いで全国ネットの番組にまで勢力を伸ばしてきた。
「実は、ジャルジャルはNSC時代からトップクラスのスーパーエリートだったんです。関西ローカルでは彼らの冠番組が深夜帯で何本も生まれ、吉本興業としては“第二のダウンタウン”として売ろうとしていた。しかし、ナインティナインや千鳥などに比べ、うまくバラエティー対応ができなかった。その理由として語られているのが、ジャルジャルの2人が学生時代に部活に打ち込みすぎてテレビを見ていなかったからという逸話です」(在阪テレビ局ディレクター)
結局、その時はテレビの流れに乗れず、大きくブレークすることはなかった。2020年に念願だった「キングオブコント」で優勝を果たしたが、ジャルジャルの地上波の露出は依然として少ないままだ。知名度も実績も申し分ない今なら、もっとテレビ出演が増えてもいいはずだが、一体なぜなのか。民放バラエティー班プロデューサーはこう語る。
「彼らは漫才もやりますが、あくまでもコント師。テレビに出ないことに対して、さまざまなインタビューで『仕事を選んでいるわけではない』と言っていますが、そうやってけむに巻くのが彼らのスタイルで、実際は相当仕事を選んでいると思います。2人とも芸人としてのスキルが相当高いので、ひな壇でフリオチを構築し、みんなで笑いを取るという今のバラエティーができないわけではないのですが、得意ではないのでやらないのでしょう。非凡なセンスで笑いを生み出してきた彼らにとって、今のバラエティーでは埋没しやすい。それに、一期後輩のかまいたちがここまでブレークした以上、自分たちは違った方法で、という思いもあるのでしょう」