放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は人気“料理家ユーチューバー”のはるあんさんがプロデュースした『PicniKe/ピクニケ』の「わたしのためのお鍋とフライパン」を取り上げる。
【写真】はるあんさんがプロデュースした「わたしのためのお鍋とフライパン」
* * *
以前、生ワイドのゲストコーナーの作家を担当していた頃のこと。翌日に出てくる視聴率の毎分グラフで、“F3層”と呼ばれる50歳以上の女性視聴者が“おばさん芸能人”のゲストを好んで観るとは限らないという結果をよく目にした。
それよりさらに昔、女性向けのリージョナルマガジンの記者をしていた頃。特集で扱った「一卵性母娘」の関係では、娘は母の財布を頼りにし、母は娘の情報を頼りにするという分析に出会った。
自分が正真正銘の“おばさん”になった今、それが身に沁みてわかる。おばさんだって旬の人を愛でたいし、旬のネタを手に入れたいのである。
必要な情報をスピーディに得るためには、スマホをはじめとした機器も取り揃えてアップデートする。あの上沼恵美子さんが「YouTubeを始めた」と聞けば、なんとしてもチェックしたいと思うのが同年代の女性である。
そんな“F3層”に愛されているお料理ユーチューバーが、現役大学生で“癒しの料理家兼動画クリエイター”「はるあん」さんだ。
フォロワー数は間もなく90万人。同年代の女性タレントやモデルからも注目される彼女は、自身の親御さん世代からも「かわいい」「レシピを参考にしている」と大人気だそうだ。
そんな「はるあん」さんが「可愛い、楽しい、美味しい」を叶えたキッチンブランドをプロデュース。『PicniKe/ピクニケ』の「わたしのためのお鍋とフライパン」は、F1層(20~34歳の女性)、F2層(35~49歳の女性)を通り越してF3層にも人気を博す。
直径18センチのお鍋と同20センチのフライパンのセットは、若い女性タレントらが「自分用に」「プレゼントに」と購入するだけでなく、一人分のお昼を作るときなどにも最強のサイズ。
そのままテーブルに出しても許されるどころか、ダイニングがいっきに小洒落た空間になるのは、さすが人気ユーチューバーのプロデュース品だ。
実は「はるあん」さんは、農林水産省が運営するYouTubeチャンネル「BUZZMAFF ばずまふ」ともコラボをしており、牛乳や乳製品の消費推進にも貢献している。
F3層をも捉えたユーチューバーがプロデュースのお鍋とフライパン。フレッシャーズへの贈り物としても最適だ。
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
※週刊朝日 2022年4月1日号