AERA編集部
2004年からテレビ朝日系で継続放送中のくりぃむしちゅーの冠番組、“くりぃむシリーズ”。放送開始当初から番組に関わっているゼネラルプロデューサーの小田隆一郎さんが、くりぃむしちゅーの2人や番組の舞台裏について語る。AERA 2022年8月1日号から。
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お二人と本格的に関わらせていただくようになったのは今から18年前。シリーズ第1弾である「くりぃむナントカ」が始まりです。当時お二人は30代半ばで、若手芸人の立ち位置。初の冠番組ということもあり、めちゃくちゃアグレッシブでした。その後、番組タイトルや放送枠は何度も変わりましたが、「ここは頑張る場所ではなく、楽しむ場所なんだ」というスタンスは、当時から一貫していると思います。
有田さんは企画を面白くすることに常に貪欲です。よくおっしゃるのは「そんなにカッチリ決めなくていい」。この番組って想定していた台本から脱線することが多いんです。でも、そこをカットせず、むしろ喜んで放送する。その姿勢を共有できているのは大きいですね。
上田さんは現場で面白いことが起きると、大笑いして「くだらねえ～！」とおっしゃるんですけど、あれは僕らにとって最高の褒め言葉。あの一言が聞きたくて日々知恵を絞っていると言っても過言ではないです（笑）。
お二人は今、ピンでも活躍されていて、それぞれが自己完結した世界をお持ちです。でも、コンビとして揃った時だけはボケとツッコミにくっきり分かれる。そこが原点なんでしょうね。
この番組は、芸人・くりぃむしちゅーを全面的に楽しめる場でありたいと思っています。「テレビは面白くない」と言われる昨今ですが、お二人はテレビの可能性を今も信じて戦っておられる。それは我々スタッフも一緒です。よく冗談で上田さんが「70歳になってもやりたい」とおっしゃってくださいますけど、僕らは本気で受け止めています。ぜひ70までミニスカートを穿き続けてください！ （編集部・藤井直樹）
※AERA 2022年8月1日号より抜粋
北原みのり
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