放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、改めて感じたガラケーの利点について。
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3月くらいにDocomoが公開した動画がちょっと話題になっていました。それがガラケーの卒業式。沢山の種類のDocomoのガラケーが並び、「仰げば尊し」に乗せて卒業式をしているというもの。
懐かしのガラケーが次々に現れて、「あ~、あった、あった」というシーンが続く。
なんでこんな動画を作ったかというと、3Gサービスの終了が今年から順次始まっていくということで、Docomoもi―modoの終了に向かってこのような動画を作ったんですね。きっと。
KDDI(au)は2022年3月31日に3Gが終了。ということはすでに終わったのだ。ついにきた! ソフトバンクは2024年1月下旬となっていて、Docomoが一番遅くて、2026年3月31日。あと4年後。Docomoのガラケーユーザー、いまだに高齢者の方は多いだろうから、いまのうちにこういう動画を作り、知らせていくのだろう。
僕はこのコラムで何度も書いているが、スマホとガラケーの2台持ちです。ガラケーの方にスケジュールを入れてしまっているので移すのが面倒なのと、あと、電話で話すことが多いので、その時はやっぱりガラケーの方が楽なんですよね。
3年前は外でガラケーを出すのが恥ずかしくて、こっそり使っていた。だけど、今は2周して、「あえて使ってる感」をバリバリに出して使う。
周りに本当にいなくなってきたので。
もうここまで来たら2026年まで使い続けてやろうと思っている。信念を持ち使う。だってここまで使い続けてきたんだからさ、情があるよ。愛してるよ。最後まで看取ってあげたいじゃないか。いわば、ガラケーと僕は夫婦みたいなもんだからさ。
2026年の3月31日まで使い続ける。多分、もう一回くらい買い替えるだろう。お店の人には驚かれるかもしれない。だけど、それでいいんです。スマホにするのは簡単だからね。