戦後、学習院以外の高校に進学した初めての皇族となる秋篠宮家の長男・悠仁さま(15)。4月9日、筑波大付属高等学校(東京都文京区)で入学式があり、高校生活の第一歩を踏み出される。
【写真】お茶の水女子大学付属小学校の運動会で「大玉おくり」をする悠仁さま
コロナ禍前は、秋篠宮さまと誕生日会見に同席することが多かった紀子さまは、悠仁さまの成長や教育方針について述べてきた。これまでの会見から悠仁さまの成長を振り返る。
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■2歳の悠仁さまへ「きちんとした社会生活」を
秋篠宮さまが誕生日会見で「教育方針」について質問を受けたのは2008年のこと。この年の9月6日に悠仁さまは2歳を迎えたばかり。秋篠宮さまはこう答えた。
「そうですね、これからしばらくすれば幼稚園に行って、それから小学校で、だんだん上の学校に行くわけですけれども、そういう中できちんとした社会生活をできるようになってくれればと思いますし。またこれと同時に、皇族としての自分の立場もおいおい自覚、これは前に娘たちのことで話したこともあったかもしれませんけれど、持ってもらうようになったらと思っております。その他は、上の2人の娘と同じということになりますけど、自分が関心あることなどですね、深めていってくれればいいなという風に私は思っております」
一方、紀子さまは、
「今、宮様がお話になされましたこととあわせて、悠仁もまだ2歳ですが、年齢に応じて基本的な生活習慣を身につけて、心豊かに育み、健やかに成長できるよう、考えております」
と、秋篠宮さまの回答に言葉を添えた。
■「もう一回、もう一回」と遊びをおねだり!
08年に続き、09年の誕生日会見でも、教育方針の質問を受けた秋篠宮さまは、
「教育方針というお話が出ましたけれども、特に一番下の子どもにつきましては、これは昨年話したのと同じで、これからだんだんと成長して上の学校へと進んでいくわけですけれども、そういう中できちんとした社会生活ができるようになってくれればいいと思います。これは3人の子供たち全員に言えることですが、自分の今いる立場ということの認識もしていってもらいたいと考えています。それ以外については、やはり自分の関心のあることを今後とも深めていってもらえればいいと考えております」
それに加え、紀子さまの言葉からは3歳の元気な子どもの様子が。
「最近の好きな遊びですが、私たち親とか娘たちと一緒に全身を使って楽しめる遊び、例えば私が悠仁の両手をとって悠仁が逆上がりをするような形でぐるりと回転しましたり、私が軸となって悠仁の両手を持ってぐるぐる回ったりするのは大変素朴な遊びですが、『もう一回、もう一回』と」
同じ遊びを喜び、何回も母親(紀子さま)におねだりする3歳の子どもの姿が垣間見えた。