熱唱する宮城県内の8高校・高専の生徒たちと、リトグリの3人(前列左から、かれんさん、MAYUさん、アサヒさん)。オンラインでも配信された
熱唱する宮城県内の8高校・高専の生徒たちと、リトグリの3人(前列左から、かれんさん、MAYUさん、アサヒさん)。オンラインでも配信された
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 高校生らが集う復興支援音楽祭が3月、東北の会場で3年ぶりに開かれた。東日本大震災からの復興を後押しする音楽祭。それぞれの思いを込めて歌った。 AERA 2022年4月11日号の記事を紹介する。

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 春まだ浅い3月24日。仙台市の仙台サンプラザホールに、アーティストのリトグリこと「Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)」の透き通った歌声と、高校生たち56人のハーモニーが1千人近く入った会場いっぱいに響いた。

「一生の思い出になりました」

 石巻商業高校(宮城県)男声合唱団3年の伊藤創太さん(18)は、声を弾ませた。

 東日本大震災からの復興を歌の力で後押しする「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、朝日新聞社、東日本放送)だ。2014年に始まり、今年で8回目。これまでも岩手、宮城、福島の東北3県の高校生らとスペシャルゲストが、歌や踊りを披露してきた。

 今年出演したのは石巻商業高校のほか、仙台西高校、宮城県農業高校、白石高校、名取高校、古川黎明高校、仙台二華高校、仙台高専名取の宮城県内八つの高校・高専の生徒ら総勢56人。そして、スペシャルゲストがリトグリだ。芹奈さんとmanakaさんが休養中のため、かれんさん、アサヒさん、MAYUさんの3人がステージに立った。

■フィナーレで「明日へ」

 高校生たちは「春」と「ふるさとは今もかわらず」の2曲を合唱。前者は詩人の新川和江さんの作詞で、芽吹きの春に悲しみを越えて生きようとする心を歌う。後者は、岩手県出身の歌手・新沼謙治さんが故郷への思いを込めて作詞作曲した歌だ。

 合唱の後、生徒たちのコーラスに合わせ、リトグリが代表曲「好きだ。」を熱唱。フィナーレを彩ったのが冒頭の「明日へ」だ。メンバーたちが上京した時の悩みや不安、未来へ向かう強い決意を込めた歌詞が、観客の心をぎゅっとつかんだ。

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野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

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