放送作家の鈴木おさむさん
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放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、コロナに感染して強く感じたことについて。

* * *

4月上旬、新型コロナウィルスに感染しました。おそらくオミクロンかと思います。初めてコロナに感染しました。

最近、周りでもコロナ感染者増えたなと思っていたら、ついに自分です。「自分だけはならない」「なりにくい体質なのかも?」なんて思っていたら、そんなことないですね。かかってしまいました。

体中の筋肉痛・関節痛で「あれ?おかしい」と思い、そのあと、発熱。「あれ?もしかして」と思ったら、初めて「陽性」が出ました。

1つ問題がありました。僕は肺に疾患を持っています。5年ほど前に、人間ドックをきっかけに肺の疾患が見つかりまして。結構重い病気でした。そのあとの治療で一時的に肺の影は消えたのですが、ずっとその病気を気にしながら生きていかなきゃいけないんだなと思っていました。

検査の後、数時間後、検査したところのスタッフさんから電話があり、「陽性」を伝えられて、そこで、今回、「僕、肺に疾患があるんです」と係員の方にその病気のことを詳しく話しました。そして、僕の身長・体重と過去の喫煙歴。

保健所の方からの電話は翌日かなと思っていたら、その日にかかっていました。やはり肺の疾患があり、重篤になる可能性があると、優先的に連絡がくるのかもしれません。

僕は今から18年前までタバコを吸っていました。一日100本以上吸っていたので、かなりのヘビースモーカーです。もちろん現在吸っているよりはいいらしいですが、かなりのヘビースモークにより肺にかけた負担ってすべてがリセットにはならないんですね。

肺の疾患・BMI・喫煙歴からして、入院したほうがいいと。

入院することになりました。

翌日、昼過ぎにお迎えの車が来るちょっと前。妻が珍しく、ベッドに入って毛布にくるまっていました。妻はめったに風邪などひきません。僕の濃厚接触者になったのですが、妻も僕も妻がコロナにはならないだろうと思っていました。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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「悔しい」妻は泣いた