漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「阿佐ケ谷アパートメント」(NHK総合 月曜23:00~)をウォッチした。
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阿佐ケ谷姉妹が大家を務めるアパートを舞台に個性あふれる住人たちが、令和のあれこれをテーマにおしゃべりする。
まぁ平たく言えば、セットが豪華なトーク番組だ。往年のドリフターズ「8時だョ!全員集合」を思わせるような、6部屋が見渡せる巨大セット。
1階中央に阿佐ケ谷姉妹。隣の部屋ではいつも芸人ずんの飯尾和樹が寝転び、ムード歌謡漫談のタブレット純がおかっぱ頭で昭和歌謡風のメロディーを歌い上げる。
その他「ツッコミ上手部屋」、若者代表「インフルエンサー部屋」に「マージャン部屋」(新宿に実在するマージャン屋店員のおばあちゃん2人)など。年齢、国籍、性別を問わないミックス感は阿佐ケ谷というより、むしろ新大久保の香り?
初回ゲストはドラマ「阿佐ケ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(良作だった)で、姉妹を演じた木村多江と安藤玉恵の「のほほん部屋」だ。
ドラマの中では見れば見るほど阿佐ケ谷姉妹化していた2人だが、実物と顔を並べてみれば全く違う。当たり前よ。本家・姉妹は木村と安藤を見て「ホンモノの阿佐ケ谷姉妹だわ~!」とキャッキャしていたけど。