問題となった泉市長のツイート(一部加工しています)
問題となった泉市長のツイート(一部加工しています)

 実は、泉市長は「日本100名城」の明石城と周囲をとりまく明石公園の樹木伐採問題などで、

「明石公園の樹木をあれほどたくさん切るなんて……。切りすぎや。切っているのは、知事の権限」と批判していた。

 AERAdot.の2月26日の「泉・明石市長と斎藤・県知事が明石城の整備を巡って”バトル”『携帯に出ない』」でも報じたが、斎藤知事に対してはツイッターでも意見をぶつけている。

 しかし、直接会談では和やかなムードで、

「もう少し早く(会談を)セットできれば。引き続きよろしくお願いします」と斎藤知事が声をかけると、泉市長は「私の方も、言葉が過ぎたり長かったりする関係ですみません」と歩み寄った。そして、「お互いがソフトボールやっていたんですね。ぜひ一緒に」と声をかけると、斎藤知事は「ちょっとひじが弱いもんで」と応じた。

 会談が和やかに進んだ背景には、泉市長が批判していた樹木伐採について動きがあったためだろう。斎藤知事は泉市長との会談直前に、現地を視察し、伐採を中断する意向を表明していた。

 それについて泉市長が、「ご英断、ありがとうございます」と礼を述べると、斎藤知事は「樹木の伐採(現場)を実際に見させていただくと切り株のインパクトが大きい」と述べた。

 泉市長が、伐採された樹木の切り株について「木を殺してる」と激しく抵抗していたことを受けての斎藤知事の発言だった。

 泉市長は、

「斎藤知事が樹木伐採について方向転換してくれたのは、直接の会談の前から、私がツイートで訴えてきたことが大きかったのではないかと思っています。ツイートで、兵庫県の事務方にも私の真意がうまく伝わった。ツイッターでの発信が世論形成につながったと感じました。ツイッターはプラスとマイナスの両面があることはわかっています。市民、県民向けの発信や、マスコミ向け、全国の皆様へと考えながらやっているつもりです」

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ギリギリのストライクだと思ってつぶやいている